●会員向け『科学史研究』『科学史通信』等刊行物の郵送につきまして
昨今の郵送費高騰に伴い、財政負担の少ない方法を選択しながら発送しております。併せて配達日数も増加しており、会員の皆様が感じておられる以上に時間がかかることがありますのでご承知おきください。
●2024年度「科学史学校」も、引き続きオンラインにて開催します。
●『科学史事典』(丸善出版)を発売中です。
●会員向け『科学史研究』『科学史通信』等刊行物の郵送につきまして
昨今の郵送費高騰に伴い、財政負担の少ない方法を選択しながら発送しております。併せて配達日数も増加しており、会員の皆様が感じておられる以上に時間がかかることがありますのでご承知おきください。
●2024年度「科学史学校」も、引き続きオンラインにて開催します。
●『科学史事典』(丸善出版)を発売中です。
多久和俊明会員より科学史と科学教育の研究会についての連絡をいただきましたので、掲載いたします。(以下ではメールアドレスにある@は「アット」に代えてあります。)
● 科学史と科学教育の研究会
自由闊達な情報交換・話し合い・研究のオープンな研究組織をめざして
多久和俊明
●12月~2025年2月の研究会・コロキウム・談話室
※ ここに記した会は,すべて参加費0円です。
2月2日(日) 8:50~12:00ごろまで
(1月はお休みです。)
・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。
・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。
・発表される方は,「何を」,「どこを」検討して欲しいのかを明確にして下さい。
※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。
※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasukeアットgmail.comに連絡して下さい。
○12月1日(日)の研究会の発表の報告(敬称略)
・佐藤正助 :「福島県を中心にした再生可能エネルギーの現状「電力の私有と共有について」 」
・多久和俊明:「トランプが勝つのはなぜか アメリカの根底の問題」
今月は2人の発表でしたが,今回も深い根底ではどこかがつながっていたり,関係していることが共有されたり,有意義な話し合いができました。互いの研究からもたくさんのことが学べ,率直に意見が交換できたように思います。科学教育で科学的認識はできるているのかという意見がありましたが,日本の学校教育全体ではきわめてか細いものです。だからこのように科学的に考え,科学的に研究し,何でも話し合うことからはじめたいです。そして科学的認識が本当に身につく授業の普及が必須でしょう。
参加いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。参加者10名
● さらに情報交換や研究をさらに自由に促進するために,科学史と科学教育の研究会の
オンライン「談話会」を開いています。次回は,
12月24日(火)夜7時~9時 (※第4週火曜日)
1 月 28日(火)夜7時~9時 (※第4週火曜日) 参加希望の方は多久和にメール
下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp
● 科学史と科学教育の研究会の オンライン「コロキウム」
1月18日(土)13:00~ 17:00
(なお,12月21日(土)は科学史学校を重なったので中止とします。)
(仮説社とZOOM併用でやっています。)時間的な制約や進行等はゆるやかですので,じっくり検討したい,話し合いたい場合はとくにおすすめです。気楽に参加下さい。参加希望の方は多久和にメール下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp
国際科学史技術史・科学基礎論連合/科学史技術史部門(IUHPST/DHST)から、下記の通りオンラインワークショップのご案内がありました。一連のワークショップは無料で参加可能です。詳細はPDF及びリンクをご覧下さい。
ーーーーーーーー
In 2025, the DHST will offer a series of free online workshops to foster the worldwide integration and inclusion of early career scholars. Organized by Barbara Hof (DHST Commission on Science, Technology and Diplomacy) and Climério da Silva Neto (Inter-Union Commission on the History and Philosophy of Physics), the workshops will address topics that often fall short in university programs but are of general interest and importance. Participants are encouraged to engage in critical reflection on academic practices and the profession itself, based on input by an internationally diverse cohort of scholars.
Some sessions are designed to generate advanced knowledge of work environments in academia, some provide a behind-the-scenes look at the publication process, while others delve into specialized methods. Each session will be held on a Thursday in the first half of 2025 and will last for 1.5 hours.
The full program is attached, and you can find more information here: https://dhstweb.org/archives/1251
日 時: 2024 年12 月7日(土) 13:30~17:00
場 所: 労働会館 2F(下図参照)
発表者 :
1.松野 修氏:元 鹿児島大学生涯学習研究センター教授,愛知県立芸術大学名誉教授,仮説実験授業研究会会員。専攻;科学史・科学教育。
タイトル:「科学教育者としてのロバート・ボイル——R.ボイル著『空気ばね論 続編 第1部』(1669 年刊)に記述された空気ポンプと実験の再現をとおして——」
概要:ロバート・ボイル(Robert Boyle,1627-1691)は1660 年『空気ばね論 初編』
を発表する。これは彼の自然学研究者としてのデビュー作であるが,該著作は同時に初心者を対象とした自然学教育書としての意味を持っていた。これを証明する手がかりとして,翌1661 年に発表された『自然学論集』の内容分析,および1669 年に発表された『空気ばね論 続編』中の,ある実験をとりあげる。この実験は松野の共同研究者,吉川辰司が復元した空気ポンプを使って行われた。
2.山中千尋氏:名古屋工業大学大学院工学研究科 准教授
タイトル:「帝国学士院へのまなざし ー日本の学術研究体制の原型をさぐるー」
概要:本発表では近代日本のアカデミーである帝国学士院を取り上げ、とくに学術研究費補助と雑誌刊行に注目することで、その財団機能と研究機関としての再評価を試みます。帝国学士院は国内の学術研究体制の原型が詰まっており、興味深い点が多々あります。内容は拙著『日本学術振興会の設立に関する研究』風間書房、2023 年(第1章第2節)や近年の年会発表をもとに掘り下げたものです。東海の皆様との交流を楽しみにしております。
目安として各報告60 分、討論30 分、残りの時間で『東海の科学史』第16号発行(2026 年1月31日締め切り)等の打ち合わせを行います。
地図:
労働会館 所在地 本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3 (TEL: 052-883-6974)
(説明)地図にあるように、金山駅から線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が2つに分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。
連絡先:名古屋市天白区植田西2丁目220 菊谷秀臣 TEL:090-7306-2518
来たる12月7日に、関西大学千里山キャンパスにて第28回科学史西日本研究大会を開催いたします。事前登録不要、参加費無料でご参加いただけます。昼休み前には「リスペクトフル・ビヘイビア・ポリシーを考えるラウンドテーブル」も開催予定です。ぜひご参加ください。
第28回科学史西日本研究大会
2024年12月7日(土) 於:関西大学千里山キャンパス 第3学舎 D302教室
(https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/campus/ 阪急千里線関大前駅北口前の階段・エスカレーターを上がってすぐ)
※参加費無料
《プログラム》
10:20 開会の挨拶
10:30-11:00 真貝寿明(大阪工業大学情報科学部)日本に伝わった古世界地図と星図の系譜
11:00-11:30 市川 浩(もと広島大学) ユーリー・メレーシチェンコの技術論-1960~80年代「科学技術革命論」再考(1)-
11:30-12:30 リスペクトフル・ビヘイビア・ポリシーを考えるラウンドテーブル ファシリテーター:杉本舞(関西大学)
【昼休憩】
13:30-14:00 伊藤憲二(京都大学) 科学における「革命」とは何か?:量子力学史における1925年問題
14:00-14:30 大内孝子(東京科学大学) 環境・社会理工学院 IEEE 802委員会の「成功」とマリス・グラウベ
14:30-15:00 籍春蕾(京都大学)京都大学所蔵資料による宇治原子炉建設計画
【休憩】
15:15-15:45 西村 知真(京都大学文学研究科現代文化学専攻科学哲学科学史専修修士課程) G. Desarguesの「草案」の無限概念をめぐる認識論
15:45-16:15 武田裕紀(追手門学院大学) パスカルとサイフォンの原理
16:15-16:45 小泉幸太(東京都立大学人文科学研究科フランス文学教室) ニュートン『光学』における光の実体
16:50 閉会の挨拶
※17時頃より、会場近くで懇親会を開催する予定です。
連絡先:杉本舞(関西大学 msgmt@kansai-u.ac.jp)
会員の皆様へ
現在、『科学史研究』および『科学史通信』の郵送が遅延しております。
今年度より「ゆうメール」での発送に変更したため、本誌のお届けまでに以前よりお時間をいただく場合がございます。郵便局によると、通常は発送から3–4日、地域や天候状況によっては1週間以上かかる場合もあるとのことです。発行日(10月28日)より2週間過ぎても本誌が届かない場合は、学会HPより編集委員会(和文誌『科学史研究』関連)までお問合せください。
多久和俊明会員より科学史と科学教育の研究会についての連絡をいただきましたので、掲載いたします。
(以下ではメールアドレスにある@は「アット」に代えてあります。)
● 科学史と科学教育の研究会
自由闊達な情報交換・話し合い・研究のオープンな研究組織をめざして
多久和俊明
●11月~12月の研究会・コロキウム・談話室・講演会
※ ここに記した会は,すべて参加費0円です。
12月1日(日) 8:50~12:00ごろまで
・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。
・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。
・発表される方は,「何を」,「どこを」検討して欲しいのかを明確にして下さい。
※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。
※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasukeアットgmail.comに連絡して下さい。
ガザでの即時停戦と国際法遵守、問題の平和的解決を求める
―イスラエルのガザ侵攻開始から1年を迎えてー
日本科学史学会会長 木本忠昭
昨年10月に始まったイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの侵攻と苛烈な攻撃は1年を経っても止む気配が見えない。この間、ガザ地区住民の死者は4万2千名を超え、その多くは、子供と女性であるといわれる。ガザの180万人以上が極度の飢餓に直面しているともいわれる。ポリオワクチン接種のための一時的停戦が実現した時期もあったが、現在はワクチン接種中の施設も攻撃を受けるなど、イスラエルによる破壊的な攻撃はますます無差別性を強めている。農地も70%が破壊され生活空間は荒廃の一途を辿っている。
侵攻の直接のきっかけとなったのはハマスによる奇襲作戦と人質拉致であるが、問題の根幹には、パレスチナのガザおよびヨルダン川西岸に対し、1967年以来イスラエルが占領を続けているという事実がある。ヨルダン川西岸ではイスラエルは国際法違反の入植地建設を押し進め、ガザでの危機と同時進行する形で、入植者によるパレスチナ人への暴力の激化、生活と財産の破壊が深刻化している。さらに、戦闘は近隣国へと拡大し、中東全体に拡がる様相を見せている。
ガザ危機をめぐり、国連は既に昨年10月には総会、そして安保理でも本年3月と6月に、停戦を求める決議を可決している。国際司法裁判所(ICJ)ではガザの事態はジェノサイド(集団殺害)にあたるとする裁判が進行中であり、ICJは本年1月には「ジェノサイド防止のためのすべての手段を講じること」を命じる暫定措置をとった。さらに7月には、イスラエルが1967年ガザや西岸に対して続けている占領は国際法違反であり、すみやかに終結させるべきとする勧告的意見を出した。これに基づき、9月には国連総会も、イスラエルはパレスチナに対する占領を終結し、入植地を撤去し、1967年の占領開始以降に奪ったすべての財産、文化財、資産を返還すべきなどと決議した。
私たち、科学史・技術史研究者は、科学・技術と社会の関係に深い関心を寄せる科学者コミュニテイーの一員であるが、科学・技術が戦闘に効率よく使われ、人命の大量殺傷に貢献することを強く憂えるものである。
科学者の間では、イスラエルによる大量の人命破壊や侵略的戦闘行為に対してアカデミック・ボイコットが呼びかけられる半面、学術交流は自由で公正な討論ができる場として保持されるべきという主張がある。しかし、自由な議論は少なくとも人命破壊の拡大や、さらにそれにつながるための自由な討論を目的とするものであってはならない。
私たちは、ロシアがウクライナ侵攻を開始したとき、侵攻は許されないとする声明を発した。イスラエルの破壊行為、戦争行為、ジェノサイド的人命抹消行為、人々の生活の破壊も同じく許されるべきものではない。侵略や戦争行為、大量殺傷、そして科学・技術の非人間的利用の拡大において、善悪判断の二重基準は許されない。
私たちは、ガザにおける即時停戦と人質解放、国際法と国際人道法の遵守を訴え、これらの実現のために国連が行なっている努力を強く支持する。即時停戦、国際法違反の占領の終結、パレスチナの人びとの民族自決権実現と独立国家の樹立によって、中東に公正かつ永続的な平和がもたらされ、先端的であろうとなかろうと科学・技術が人類生命の抹消に使われることのない理性と人間性に基づく国際秩序が実現することを求めるものである。
2024年10月29日
(注:本声明は本学会全体委員会の意によるものである。)
『科学史通信』459号に、日本科学史学会の会長・委員・監査選出に関する選挙要領
が公示(下記リンクをクリック)されました。
本公示に記載されている、推薦届・立候補者の言葉の様式は下記のリンク先にありま
す。ダウンロードしてご利用ください。
選挙管理委員会からのよびかけ
「選挙管理委員会公示」に示しましたように、来年度へ向けて選挙が始まります。ポストコロナ社会の日本科学史学会を力強く運営していくために、これまで経験のない方も含め、多くの方々からの立候補を期待しております。自薦および他薦候補者の多数の推薦をお待ちしています。なお、いずれの場合も 2024年11月26日(火) までに2024年度分の会費納入が必要である点にご留意下さい。ご協力をよろしくお願い致します。
国立科学博物館 主催「科学史講座」のご案内です。
(日本科学史学会 共催)
場所: 国立科学博物館(上野)日本館2階講堂
オンラインでの配信はありません。
事前申込の必要はないので、直接会場にお越しください。
2024年11月30日(土) 13:30–15:00
元東海大学教授 鈴木孝典
「星の名前の科学史」
天文学が発達したメソポタミア・ギリシャ・アラビアの星の名前を紹介します!
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2025年1月25日(土) 13:30–15:00
中部大学教授 小林博行
「『夜国』——科学知識と想像力」
江戸時代の世界地図には奇妙な名前の国が載っています。その由来は?
2025年3月8日(土) 13:30–15:00
東京大学名誉教授 橋本毅彦
「図像から読み解く科学史」
科学者は自然をどのように観察し、視覚的に表現してきたか。
国立科学博物館「科学史講座」ウェブサイト