2011年10月22日科学史学校「負の数の歴史」開催

第24期第4回10月22日(土)
「負の数の歴史:(-)×(-)はどうして(+)か」中根美知代

 負の数は、古代中国・インドが起源である。15-16世紀には、ヨーロッパに移入されたが、それが定着する過程では、いくつもの物議を醸し出した。特に、無(ゼロ)より小さい量どうしの積が無より大きな量になるという理解に合意が得られたのは19世紀前半で、数学という学問の性質が大きく変化したことと深くかかわっていた。このような歴史的な過程を紹介し、(-)×(-)はどうして(+)なのかという疑問に答えていく。

場所は前回と同じ,東京キャンパスイノベーションセンター
5階リエゾンコーナー501ABです.