2019年4月27日「科学史学校」開催報告
2019年4月27日(土)「科学史学校」開催案内
2019年4月27日(土)14:00~16:00
日本科学史学会主催「科学史学校」
(予約不要、入場無料、どなたでもご参加いただけます)
講師: 市川 浩 会員 (広島大学)
演題:「オブニンスク、1955年―世界初の原子力発電所とソヴィエト科学者の「原子力外交」―」
会場:明治大学 駿河台キャンパス「 リバティタワー15階1155教室」(JR御茶ノ水駅から徒歩3分、会場が昨年度と異なりますので、ご注意ください。) https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
1950年代なかば、原子力の「平和利用」は、東西冷戦にもかかわらず、東西両陣営で軌を一にして強力に推進された。1954年6月、オブニンスクに世界初の商用原子力発電所が開設され、国連第1回原子力平和国際会議(ジュネーヴ)が開催される翌1955年は、ソ連の原子科学者にとって夢と活力に満ちた年となるはずであった。しかし、ソ連・東欧における原子力「平和利用」はその後暫時停滞する。本講演ではこの背景を解きあかしてゆきたい。
2019年度(第32期)「科学史学校」(4、6、8月)会場のご案内
「科学史学校」の会場が決まりました。
★例年と会場が異なりますので、ご注意ください。
4月、6月、8月
明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー15階1155教室(JR御茶ノ水駅から徒歩3分)
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
10、12、2月の会場は、5月末までに決定いたします。
時間:14時~16時 事前申し込み不要・参加費無料・自由参加
2019年4月20日(土)第9回和文誌編集委員会を開催します
2018年3月24日 技術史分科会 春の研究会
●日本科学史学会 技術史分科会
春の研究会のお知らせ(共催:科学論技術論研究会)
<日時・会場>
■2019年3月24日(日)13:00~17:00
■会場:立命館大学大阪茨木キャンパス B棟4F研究会室2
JR茨木駅から徒歩10分(線路沿いに歩行者専用道路)、阪急南茨木駅から徒歩15分
※駅からの地図(http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/oic/)
※大学構内の地図(http://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/#oic)
■報告者
①小林学(千葉工業大学)「ジェームズ・ワット再考:ワット没後200年、ワットの
分離凝縮器を含む蒸気機関改良に関する1769年の特許250年によせて」
②西村成弘(関西大学)「近代企業と特許管理」
③中村真悟(立命館大学)「リサイクルシステムの成立条件:日本のPETボトルリサイクルを事例に」
■参照資料
小林学(2013)「蒸気機関技術史概論」『科学史研究』
西村成弘(2016)『国際特許管理の日本的展開』有斐閣
中村真悟(2018)「日本におけるPETボトルのリサイクルシステムの成立と変容」『人間と環境』
2019年3月30日(土) 第114回東海支部次回例会のご案内
日時 :2019年3月30日(土) 13:30~17:00
場所 :労働会館 本館(地図参照)(TEL:052-883-6974)
発表者・内容
(1)小柳公代氏 「パリ南大学で実施された、水とぶどう酒の<復原>実験( 2010 年 2月 11 日) 」
地図
労働会館 所在地 本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3
(説明)地図にあるように線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。
(その他)
東海支部機関誌『東海の科学史』第13号 原稿募集の締切が近づいております。応募予定の方はよろしくお願いいたします。
1.発行予定: 2019年4月上旬
2.原稿締切: 2019年3月10日(日)
3.書式: ワード(Word)B5サイズ 42字40行 文字サイズ10.5 余白 上下2.5cm 左右2.0cm 題名と氏名で5行 (前回第12号と同様に編集します。)
4.原稿送付方法:完成原稿を添付ファイルで、takarabe@isc.cyubu.ac.jp(中部大学、財部香枝)宛に送付をお願いします。多数の投稿をお待ちしております。
編集発行:日本科学史学会東海支部
連絡先:名古屋市天白区植田西2丁目220 菊谷秀臣 TEL:090-7306-2518
2019〜2020年度会長選挙 開票速報
2019年度(第32期)科学史学校のご案内
日本科学史学会では、一般の方を対象とした公開講演会「科学史学校」を開講しています。 全6回・聴講料は無料です。
期間:2019年4月~2020年2月
会場:例年と異なりますので、ご注意ください。
★4月、6月、8月、2月の会場は、
明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー15階1155教室(JR御茶ノ水駅から徒歩3分)
★10月と12月の会場は、
明治大学 駿河台キャンパス 研究棟2階 第9会議室
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
時間:14時~16時 事前申し込み不要・参加費無料・自由参加
第32期プログラム
2019年4月27日(土)
講師: 市川 浩 会員 (広島大学)
演題:「オブニンスク、1955年―世界初の原子力発電所とソヴィエト科学者の「原子力外交」―」
1950年代なかば、原子力の「平和利用」は、東西冷戦にもかかわらず、東西両陣営で軌を一にして強力に推進された。1954年6月、オブニンスクに世界初の商用原子力発電所が開設され、国連第1回原子力平和国際会議(ジュネーヴ)が開催される翌1955年は、ソ連の原子科学者にとって夢と活力に満ちた年となるはずであった。しかし、ソ連・東欧における原子力「平和利用」はその後暫時停滞する。本講演ではこの背景を解きあかしてゆきたい。
2019年6月22日(土)
講師: 春日 あゆか 会員(広島大学)
演題:「大気汚染と技術の評価―19世紀イングランドを事例に」
19世紀のイングランドでは、蒸気機関の使用が拡大した結果、多くの工業都市で大気汚染が深刻化した。その解決策として期待されたのが主に完全燃焼を達成するとされた技術的対策だった。しかし、この解決策に関しては、煤煙対策と燃料削減の両面から有効なものであるとする立場と、費用・トラブルの発生などの面から非実用的だとする立場があった。評価が分かれた背景を論じ、環境・公害問題における対立の一事例として提示する。
2019年8月24日(土)
講師:橋本 毅彦 会員 (東京大学)
演題:「科学史における図像の製作と利用について」
解剖図や植物図譜、天気図や地層の断面図、あるいは実験結果を示す写真や模式図。科学・技術・医学の諸分野において、さまざまな図やイラストが古くから利用されてきた。近年これらの図の製作と利用について多くの歴史研究がなされ、新たな知見が提供されている。本講演では、それらの科学史上の図の利用に関して、いくつかの図と背景となる科学研究の歴史事例を取り上げつつ、最近の研究成果について紹介することにしたい。
2019年10月26日(土)
講師:小川 眞里子 会員(三重大学 名誉教授)
演題:「ヴィクトリア時代の医学と医療について」
イギリスの19世紀はコレラを初め、腸チフスや結核などさまざまな伝染病に悩まされた時代であった。世紀の後半は病気の原因として、微生物が注目されるようになる時代である。またヴィクトリア時代は、麻酔と消毒という2つの医療行為がもたらされ、外科手術が大きく発展するようになった時代である。病院の普及や看護職についても触れつつ、医学と医療におけるパラダイム転換を描き出すことをめざしたい。
2019年12月7日(土)
講師:中村 士 会員 (大東文化大学)
演題:「古星図・星表の新しい年代推定法―キトラ古墳天文図を手掛かりに」
古代から近世以前までの星図・星表に記された恒星位置の観測年代の決定は、天文学史における重要な研究テーマの1つである。7世紀末前後に描かれたとされるキトラ古墳天文図の観測年代推定の試みが契機で、多くの歴史的星図・星表に統一的に適用できる新しい統計学的手法を開発した。本講演では、その概要と特徴を、拙著『古代の星空を読み解く―キトラ古墳天文図とアジアの星図』(東京大学出版会、2018年)に基づき紹介する。
2020年2月22日(土)
講師:鈴木 孝典 会員 (元 東海大学)
演題:「アラビア天文学から科学史を見直す」
科学史のメインルートであるギリシャ→アラビア→ヨーロッパという学問の流れの中で、アラビアは異質なものと見なされがちである。それは明らかな偏見であり、そういう偏見をもっていては、科学史の見方も歪んだものにならざるを得ないだろう。その偏見をなくすには、アラビアを中心において、そこからギリシャとヨーロッパを眺めてみるのが効果的である。アラビアからプトレマイオスとコペルニクスはどう見えるだろう。
お問い合わせ先 日本科学史学会 普及委員会
e-mail : fukyu (後ろに@historyofscience.jpを追加してください)