第29回科学史西日本研究大会(12/6)のご案内

第29回科学史西日本研究大会(12/6)のご案内

今年の西日本研究大会は以下のようなプログラムになりました。
参加予定の方は11/28までに以下で登録して下さい。
https://forms.gle/oaYnoecuYQcT3pK39
どうぞよろしくお願いします。

日時:2025年12月6日(土)
時間:13時-17時ごろ
場所:京都大学本部キャンパス・総合研究4号館2階共通講義室3
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y(38番の建物)
参加費:無料
主催:日本科学史学会京都支部
共催:同阪神支部・中国支部・四国支部

開会あいさつ 13:00-13:05
1.13:05-13:35
劉嘉遠(京都大学文学研究科研究生)司馬江漢の天文認識
2.13:35-14:05
真貝寿明(大阪工業大学)星座図の統計比較(欽定儀象考成,天文瓊統,新儀象法要)
3.14:05-14:35
斎藤憲(四日市大学関孝和数学研究所,大阪府立大学名誉教授)幾何学的magnitudeと操作対象のquantityの間で:アポロニオス『円錐曲線論』の扱う対象
休憩:14:35-14:50
4.14:50-15:20
市川 浩(広島大学名誉教授)ユーリー・メレーシチェンコ(1921-1972)の「科学技術革命論」探究-ソ連邦科学アカデミー・自然科学史=技術史研究所レニングラード支部にて-
5.15:20-15:50
伊藤憲二(京大文)知識史と「自然/社会」非対称性:遂行性からの理論的検討
休憩:15:50-16:05
6.16:05-16:35
古俣めぐみ(広島大学)検査値はどのように分けられてきたのか――年齢による区分を例として
7.16:35-17:05
葉柳朝佳音(大阪大学人文学研究科)ユクスキュルのダーウィニズム批判──環世界論における種と生命

閉会あいさつ・諸連絡 17:05-17:10
終了後懇親会

第29回科学史西日本研究大会実施担当:
瀬戸口明久(京都大学)
平岡隆二(京都大学)
問い合わせ先:setoguchi.akihisa.3n(at)kyoto-u.ac.jp

日本天文学会2026年春季年会企画セッション「天文学史」講演募集(締め切り11/11)

真貝寿明会員より連絡ありました内容を掲載いたします。

日本天文学会2026年春季年会(2026年3月4日-7日、京都産業大学)にて企画セッションZ1「天文学史研究の拡大と展望:Cultural Astronomyとしての天文と歴史 」(略称: 天文学史 )を開催します.歴史と天文に関する幅広い分野からの一般講演を広く募集します.
企画セッションは天文学会会員以外からの講演も可能ですので是非ご検討ください.申し込みの締切は11月11日(火)とします.詳しくは以下をご覧ください.

趣旨

天文学史研究は,デジタルアーカイブを含めた史資料へのアクセスの充実や自然科学的プロキシとの連携といった情報学的発展が著しく,また芸術活動・文化人類学・考古学的観点からのアプローチなど多彩な展開が進み,従来から学際的研究であった側面をより加速させている.IAUでは新たなCommissionとしてC5 Cultural Astronomyが設置され,国内・国外問わずより広い意味での天文と文化に関する研究活動が活発になってきている.このような進展をみせる研究領域であるが,天文学会としては,まとまって発表・議論する場が少ないのが現状である.今回,年会の企画セッションとして提案することにより,現状の整理と議論を実施し,研究の展望を共通認識とすることによって,本分野をさらに活性化させたい.

基調講演(確定者)
中野真備(甲南女子大学)
馬場幸栄(国際日本文化研究センター)

世話人:
玉澤春史(東京大学/京都市立芸術大学)
真貝寿明(大阪工業大学)
松浦清(大阪工業大学)
澤田幸輝(沖縄女子短期大学)

講演申し込み:2025年11月11日(火)までに以下のgoogle formに講演タイトル,講演者名,発表者メールアドレス,予稿のtex fileなどをご入力,ご提出ください.

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSegkpem2QawB-t3lNmMuTd05AgnHOCL7DMW108eYkkVbnqFSw/viewform?usp=dialog

お申し込み頂いた予稿をもとに世話人が発表形式を調整し,11月14日頃までに発表形式の連絡をいたします.その後,天文学会への申込みを世話人が一括して行います.

* 参考: https://www.asj.or.jp/jp/activities/nenkai/registration/

※注:
* 予稿ファイル名は 2026a-ja_Z1_氏名_講演種別.tex (例: 2026a_ja_Z1_Tamazawa_a.tex) としてください.
* 予稿フォーマットは https://www.asj.or.jp/jp/activities/nenkai/registration/ より入手できます.
* 非会員などでtexフォーマットに慣れていない方は世話人まで事前にご相談ください.
* 予稿は通常の申込先(nenkai.asj.or.jpで終わるアドレス)ではなく,上記の本企画セッション専用のフォームで提出してください.
* 講演申込の前に予稿teXが正しくコンパイルできることを必ずご確認ください.
* 本セッションの時間割り当て,および内容のバランスのため,世話人により口頭講演の数や個々の講演時間を調整することがあります.このため,希望に添えない場合がありますのであらかじめご了承ください.
* 通常セッションと同様,講演者自身で講演登録費をお支払いいただく必要があります.

「板倉科学史・科学教育研究会」の11/12月案内等

多久和俊明会員より情報提供がありましたので、掲載いたします。
以下では@は(アット)と置き換えてあります。

  • 科学史と科学教育の研究会

自由闊達な話し合い・研究・情報交換のオープンな研究組織をめざして

多久和俊明

  • 11月~12月の研究会・コロキウム・談話室

※  ここに記した会は,すべて参加費0円です。

12月7日(日)  8:50~12:00ごろまで

・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。

・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。

・発表される方は,「何を」,「どこを」検討して欲しいのかを明確にして下さい。

※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。

※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasuke(アット)gmail.comに連絡して下さい。

 

○11月2日(日)の研究会の発表の報告(敬称略)

・佐藤正助さん、岩本美枝さん、多久和俊明で、10月26日に開催した「オンライン秋の小研究会」について、その成果と今後のことなどについて、深い話し合いました。この研究会は、近年指摘されている仮説実験授業研究の研究開発力の活性化を図るとともに、地理的制約や様々な事情により従来の大会等への参加が困難な研究者にも発表と議論の機会を提供するという、重要な目的を持って開催された実験的な試みでした。「研究会」は、15のおどろくほど多様、多彩な発表、11時間にも及ぶ長丁場となり、運営や内容に関して多くの課題が浮き彫りになった一方で、それを補って余りある成果を上げた、極めて有意義で成功した「実験」であったと結論付けられます。多様な背景を持つ研究者がオンラインで一堂に会し、分野の垣根を越えて知見を交換したことは、研究コミュニティ全体の活性化に向けた大きな一歩となりました。参加いただいたみなさまに感謝申し上げます。

参加者3名(みなさん先週の「小研究会の」疲れが残っていたのかもしれません。)

 

  • さらに情報交換や研究をさらに自由に促進するために,科学史と科学教育の研究会の

オンライン「談話会」を開いています。次回は,

11月25日(火)夜7時~9時ごろ  (※第4週火曜日)

参加希望の方は多久和にメール

下さい。 mxrhp118(アット)yahoo.co.jp

  •  科学史と科学教育の研究会の オンライン「コロキウム」

科学史学会シンポジウムのリハーサルと打ち合わせ等を公開で実施します

11月15日(土)13:00~ 17:00

仮説社とZOOM併用です。加藤浩幸さんが、オンラインと対面の双方向のためにマイクやカメラを用意して下さる予定です。ご参加下さいますようお願いします。mxrhp118(アット)yahoo.co.jp

2025年12月6日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2025年度(第38期) 「科学史学校」も引き続きZoomのオンライン開催で、事前申込(無料)、会員以外のどなたでもご参加可能です。Googleフォームから参加申し込みをしていただくと、前々日にメールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。前々日にメールでZoom参加用のURLが届かなかった場合には、同日中にkagakushi.talk(at)gmail.comまでご連絡ください。

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◆2025年12月の科学史学校の参加申し込みリンクは以下となります。12月4日(木)正午12時までにお申し込みください。

https://forms.gle/cHWeTSDMjGLQynfi8

2025年12月6日(土)午後2-4時
坂本 卓也 会員(佐賀大学)
「幕末期における西洋科学技術の導入への葛藤―加賀藩での蒸気船購入を事例に―」
幕末期の日本では、最新の西洋科学技術として数多くの蒸気船が欧米諸国から購入されている。それらの多くは、幕府や諸藩が、海防という軍事的な目的で獲得したものであったが、藩によっては、外国から蒸気船を購入することに反発の動きも見られた。本報告では、加賀藩(前田家)が蒸気船を所有するまでの藩内での様々な葛藤と、購入前後での運用構想の変化について、拙著『幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用』(佛教大学、2022年)をもとに紹介する。