日本科学史学会からのお知らせ

注目

●会員向け『科学史研究』『科学史通信』等刊行物の郵送につきまして

昨今の郵送費高騰に伴い、財政負担の少ない方法を選択しながら発送しております。併せて配達日数も増加しており、会員の皆様が感じておられる以上に時間がかかることがありますのでご承知おきください。

2024年度「科学史学校」も、引き続きオンラインにて開催します。

2024年度(第37期)科学史学校のご案内

『科学史事典』(丸善出版)を発売中です。

丸善出版へのリンク

『科学史研究』『科学史通信』の郵送遅延のお知らせ

会員の皆様へ

現在、『科学史研究』および『科学史通信』の郵送が遅延しております。

今年度より「ゆうメール」での発送に変更したため、本誌のお届けまでに以前よりお時間をいただく場合がございます。郵便局によると、通常は発送から3–4日、地域や天候状況によっては1週間以上かかる場合もあるとのことです。発行日(10月28日)より2週間過ぎても本誌が届かない場合は、学会HPより編集委員会(和文誌『科学史研究』関連)までお問合せください。

科学史と科学教育の研究会(11月~12月)

多久和俊明会員より科学史と科学教育の研究会についての連絡をいただきましたので、掲載いたします。

(以下ではメールアドレスにある@は「アット」に代えてあります。)

● 科学史と科学教育の研究会

自由闊達な情報交換・話し合い・研究のオープンな研究組織をめざして

                                             多久和俊明

●11月~12月の研究会・コロキウム・談話室・講演会

※  ここに記した会は,すべて参加費0円です。

12月1日(日)  8:50~12:00ごろまで 

 ・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。

 ・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。

  ・発表される方は,「何を」,「どこを」検討して欲しいのかを明確にして下さい。

※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。

※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasukeアットgmail.comに連絡して下さい。

○11月3日(日)の研究会の発表の報告(敬称略)          

・佐藤正助 :「井藤伸比古氏の『ものとその所有』を読んで,私のコモンズ論との関連での感想」                     

・井藤伸比古さん:「佐藤氏への感想と『ものとその所有』に関連して」

・山本美知さん 「ミニ授業プラン<青森三内丸山遺跡>」

・多久和俊明  「1900年代初頭の日本の新聞と雑誌の出版状況と世論の形成について」                 
    「平林浩著『火曜研究会の記録』」のはしがきなどから

  今月は4人の発表でしたが,今回も深い根底ではどこかがつながっていたり,関係していることが共有され,いつもながら有意義な話し合いができました。互いの研究からたくさんのことが学べ,大変率直に意見が交換できたように思います。今後さらに問題・課題にせまることができるように思います。質問や意見が多く出て,今後も継続的に議論をしていきたいと思います。科学的に考えて,科学的に研究し,何でも話し合うことの大切さがわかると思いました。私たちのこれらの研究会は,現代の火曜研究会と考えることもできるのではないかという指摘をいただきました。とてもそんな大きな仕事はまったくできていませんが,精神的,原理的にはそうありたいと願っています。

  参加いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。参加者9名

●  さらに情報交換や研究をさらに自由に促進するために,科学史と科学教育の研究会の

オンライン「談話会」を開いています。次回は,

11月26日(火)夜7時~9時 (※第4週火曜日)   参加希望の方は多久和にメール下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp

                                       

● 科学史と科学教育の研究会の オンライン「コロキウム」

11月16日(土)13:00~ 17:00 

(仮説社とZOOM併用でやっています。)時間的な制約や進行等はゆるやかですので,じっくり検討したい,話し合いたい場合はとくにおすすめです。気楽に参加下さい。参加希望の方は多久和にメール下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp

日本科学史学会会長声明「ガザでの即時停戦と国際法遵守、問題の平和的解決を求める」

ガザでの即時停戦と国際法遵守、問題の平和的解決を求める
―イスラエルのガザ侵攻開始から1年を迎えてー


日本科学史学会会長 木本忠昭

 昨年10月に始まったイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの侵攻と苛烈な攻撃は1年を経っても止む気配が見えない。この間、ガザ地区住民の死者は4万2千名を超え、その多くは、子供と女性であるといわれる。ガザの180万人以上が極度の飢餓に直面しているともいわれる。ポリオワクチン接種のための一時的停戦が実現した時期もあったが、現在はワクチン接種中の施設も攻撃を受けるなど、イスラエルによる破壊的な攻撃はますます無差別性を強めている。農地も70%が破壊され生活空間は荒廃の一途を辿っている。
 侵攻の直接のきっかけとなったのはハマスによる奇襲作戦と人質拉致であるが、問題の根幹には、パレスチナのガザおよびヨルダン川西岸に対し、1967年以来イスラエルが占領を続けているという事実がある。ヨルダン川西岸ではイスラエルは国際法違反の入植地建設を押し進め、ガザでの危機と同時進行する形で、入植者によるパレスチナ人への暴力の激化、生活と財産の破壊が深刻化している。さらに、戦闘は近隣国へと拡大し、中東全体に拡がる様相を見せている。
 ガザ危機をめぐり、国連は既に昨年10月には総会、そして安保理でも本年3月と6月に、停戦を求める決議を可決している。国際司法裁判所(ICJ)ではガザの事態はジェノサイド(集団殺害)にあたるとする裁判が進行中であり、ICJは本年1月には「ジェノサイド防止のためのすべての手段を講じること」を命じる暫定措置をとった。さらに7月には、イスラエルが1967年ガザや西岸に対して続けている占領は国際法違反であり、すみやかに終結させるべきとする勧告的意見を出した。これに基づき、9月には国連総会も、イスラエルはパレスチナに対する占領を終結し、入植地を撤去し、1967年の占領開始以降に奪ったすべての財産、文化財、資産を返還すべきなどと決議した。
 私たち、科学史・技術史研究者は、科学・技術と社会の関係に深い関心を寄せる科学者コミュニテイーの一員であるが、科学・技術が戦闘に効率よく使われ、人命の大量殺傷に貢献することを強く憂えるものである。
 科学者の間では、イスラエルによる大量の人命破壊や侵略的戦闘行為に対してアカデミック・ボイコットが呼びかけられる半面、学術交流は自由で公正な討論ができる場として保持されるべきという主張がある。しかし、自由な議論は少なくとも人命破壊の拡大や、さらにそれにつながるための自由な討論を目的とするものであってはならない。
 私たちは、ロシアがウクライナ侵攻を開始したとき、侵攻は許されないとする声明を発した。イスラエルの破壊行為、戦争行為、ジェノサイド的人命抹消行為、人々の生活の破壊も同じく許されるべきものではない。侵略や戦争行為、大量殺傷、そして科学・技術の非人間的利用の拡大において、善悪判断の二重基準は許されない。
 私たちは、ガザにおける即時停戦と人質解放、国際法と国際人道法の遵守を訴え、これらの実現のために国連が行なっている努力を強く支持する。即時停戦、国際法違反の占領の終結、パレスチナの人びとの民族自決権実現と独立国家の樹立によって、中東に公正かつ永続的な平和がもたらされ、先端的であろうとなかろうと科学・技術が人類生命の抹消に使われることのない理性と人間性に基づく国際秩序が実現することを求めるものである。

2024年10月29日
(注:本声明は本学会全体委員会の意によるものである。)

日本科学史学会役員選挙について 選挙管理委員会公示

『科学史通信』459号に、日本科学史学会の会長・委員・監査選出に関する選挙要領
が公示(下記リンクをクリック)されました。

日本科学史学会役員選挙について 選挙管理委員会公示

本公示に記載されている、推薦届・立候補者の言葉の様式は下記のリンク先にありま
す。ダウンロードしてご利用ください。

自薦用推薦届

他薦用推薦届

立候補者の言葉

選挙管理委員会からのよびかけ

 「選挙管理委員会公示」に示しましたように、来年度へ向けて選挙が始まります。ポストコロナ社会の日本科学史学会を力強く運営していくために、これまで経験のない方も含め、多くの方々からの立候補を期待しております。自薦および他薦候補者の多数の推薦をお待ちしています。なお、いずれの場合も 2024年11月26日(火) までに2024年度分の会費納入が必要である点にご留意下さい。ご協力をよろしくお願い致します。

2024年11月30日(土)13:30-15:00「科学史講座」のご案内

国立科学博物館 主催「科学史講座」のご案内です。
(日本科学史学会 共催)

場所: 国立科学博物館(上野)日本館2階講堂

オンラインでの配信はありません。
事前申込の必要はないので、直接会場にお越しください。

2024年11月30日(土) 13:30–15:00
元東海大学教授 鈴木孝典
「星の名前の科学史」
天文学が発達したメソポタミア・ギリシャ・アラビアの星の名前を紹介します!

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2025年1月25日(土) 13:30–15:00
中部大学教授 小林博行
「『夜国』——科学知識と想像力」
江戸時代の世界地図には奇妙な名前の国が載っています。その由来は?

2025年3月8日(土) 13:30–15:00
東京大学名誉教授 橋本毅彦
「図像から読み解く科学史」
科学者は自然をどのように観察し、視覚的に表現してきたか。

国立科学博物館「科学史講座」ウェブサイト

https://www.kahaku.go.jp/learning/event/history_of_science/

2024年12月21日(土)「科学史学校」のご案内

2024年度(第37期)「科学史学校」も引き続きZoom のオンライン開催となります。事前申込(無料)で、会員以外のどなたでも参加可能です。Google フォームから参加申込みをしていただくと、前々日にメールでZoom のミーティングID とパスコードが送られてきます。開催時間は午後2時~4時です。

◆2024年12月の科学史学校の参加申し込みリンクは以下となります。前々日の12月19日(木)正午12時までにお申し込みください。

https://forms.gle/jrqSsKnDdwWDhdL29

2024年12月21日(土)午後2-4時
河西棟馬 会員(東京工業大学)
「後進国日本の研究開発—戦前日本の電気通信工学を題材に」
近代日本を対象とした技術史研究においては、これまで学習・導入・運用に注目した制度的研究が先行し、工学者・技術者たちの研究開発ないし知識生産に焦点が当たることは少なかったように思われる。本講演では、拙論『戦前日本の電気通信工学, 1891-1937』(京都大学, 2023)に基づき、後進国日本において研究開発という活動がもった歴史的意味について考察する。

科学史と科学教育の研究会

多久和俊明会員より科学史と科学教育の研究会についての連絡をいただきましたので、掲載いたします。

(以下ではメールアドレスにある@は「アット」に代えてあります。)

● 科学史と科学教育の研究会

自由闊達な情報交換・話し合い・研究のオープンな研究組織をめざして

                                             多久和俊明

●10月~11月の研究会・コロキウム・談話室・講演会

※  ここに記した会は,参加費0円です。

11月3日(日)  8:50~12:00ごろまで 

 ・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。

 ・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。

  ・発表される方は,「何を」,「どこを」検討して欲しいのかを明確にして下さい。

※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。

※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasukeアットgmail.comに連絡して下さい。

○10月6日(日)の研究会の発表の報告(敬称略)          

・須崎正美 :「『空爆と原爆』「第1部」」

・兼子美奈子:「岩波の『たのしい科学教育映画シリーズ』VOLⅡ(科学篇(2))Ⅱー6 アルカリ金属」と「関連するマーセットの翻訳から」

・佐藤正助 :「井藤伸比古氏の『ものとその所有』を読んで,私のコモンズ論との関連での感想」                     

・多久和俊明:平林浩著「火曜研究会の記録」「板倉の科学とヒューマニズム,科学史と倫理学」

  今月は4人の発表でしたが,どれも深いところの根底ではどこかがつながっていたり,関係していることが共有され,いつもながら有意義な話し合いができました。互いの研究からたくさんのことが学べ,意見が交換できたように思います。今後さらに問題・課題にせまることができるように思います。質問や意見が多く出て,今後も継続的に議論をしていきたいと思います。科学的に考えて,科学的に研究し,何でも話し合うことの大切さがわかると思いました。

  参加いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。参加者12名

●  さらに情報交換や研究をさらに自由に促進するために,科学史と科学教育の研究会の

オンライン「談話会」を開いています。次回は,

10月22日(火)夜7時~9時 (※第4週火曜日)   参加希望の方は多久和にメール下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp

                                       

● 科学史と科学教育の研究会の オンライン「コロキウム」

10月19日(土)13:00~ 17:00  (仮説社とZOOM併用でやっています。)時間的な制約や進行等はゆるやかですので,じっくり検討したい,話し合いたい場合はとくにおすすめです。気楽に参加下さい。参加希望の方は多久和にメール下さい。 mxrhp118アットyahoo.co.jp

科学技術社会論学会シンポジウムのお知らせ

この度科学技術社会論学会のシンポジウム「ジェンダード・イノベーション:研究開発における社会的公正の可能性と課題」の後援をすることになりましたので、お知らせいたします。

https://jssts.jp/event-news/3110

以下、開催概要を転載します。

  • 開催日時:2024年9月28日(土)13:00–16:45
  • 開催場所:国際基督教大学 東ヶ崎潔記念ダイアログハウス 国際会議室 トロイヤー記念アーツ・サイエンス館(場所を変更しました。リンク先地図の18番建物の2階です)
  • 参加費:無料(科学技術社会論学会の非会員の方も無料でご参加いただけます)
  • 定 員:会場110名、オンライン500名
  • 参加資格:どなたでもご参加いただけます。科学技術社会論学会の会員である必要はありません。
  • 参加申込:いずれの参加方法(現地参加/オンライン)を希望される場合にも、下記のアドレスから事前に参加登録してください。
    • https://jssts.disaster-education.info
    • ※現地参加の事前登録は9月25日(水)まで受け付けます。それ以降は、座席に余裕があることが見込まれる場合は、当日会場での参加登録を受け付けます。当日の受付を行うか否かは上記のWebsiteに9月26日(木)に掲載いたします。
    • ※オンラインの参加登録は同時接続上限に達しない限りは、シンポジウム終了時刻まで受け付けます。オンライン参加希望の方には、ご登録いただいたメールアドレス宛にZoomリンクが記載されたページのアドレスをお送りします。
  • 問い合わせ先:2024年度科学技術社会論学会シンポジウム事務局

第28回科学史西日本研究大会の案内と発表募集

例年恒例の科学史西日本研究大会を、今年度は日本科学史学会阪神支部が主となり、同学会京都支部・中国支部・四国支部との共催で行います。
会場は関西大学千里山キャンパス第3学舎(対面のみ)となります。
また、以下の通り、発表を募集しますので、どうぞふるってお申し込みください。
発表申込締め切りは【11月3日(日)】となります。

日時 2024年12月7日(土)
時間 10時-17時(予定,発表件数で変更あり)
場所 関西大学千里山キャンパス第3学舎4号館(D棟)
阪急関大前駅北口前エスカレーターを上がってすぐ
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/campus/#senriyama
参加費 無料
報告時間は30分程度(発表件数による)
途中、リペクトフル・ビヘイビア・ポリシーに関する意見交換会を行う予定です。また終了後、近くで懇親会を予定しています。

発表申込締切 11月3日(日)必着*
申し込み先(下記のフォームにご記入・ご送信下さい)

https://forms.gle/eYnP49boLHy7tvcU6

第28回科学史西日本研究大会実施担当:
杉本舞(関西大学)msgmt@kansai-u.ac.jp
武田裕紀(追手門学院大学)

科学史通信458号(7月27日発行)の内容訂正

7月27日に発行されました科学史通信458号の内容に誤りがありました。

p.4の「次回年総会開催校について」では「開催日が5月25・26日」とありますが、これは「5月24・25日」の誤りでした。
まことに申し訳ありませんでした。2025年の総会開催日は「5月24・25日」と訂正させていただきます。