日時 :2018年5月12日(土) 13:30~17:30
場所 :労働会館 本館(TEL:052-883-6974)
発表者・内容
(1)吉山青翔氏 「 エレン・ H・リチャーズはエコロジーを創始したのか ~エレン・ H・リチャーズの環境思想と人物像を中心して」
(2)髙山 進氏 「 科学史講義「成功」 の要因分析」
出席者:11名
連絡先:名古屋市天白区植田西2丁目220 菊谷秀臣 TEL:052-803-7380
去る第65回年会(2018年5月26日27日)で、日本科学史学会・科学基礎論学会の連携企画「学術雑誌の歴史」ワークショップが開催されました。17世紀から20世紀までの学術雑誌について、色分けされた付箋に雑誌の名前を書いて貼るという企画です。多数の会員が参加され、充実したワークショップとなりました。
このワークショップの成果は、来月千葉大学で開かれる科学基礎論学会での共催ワークショップ「学術誌の電子化と将来を多面的に考える」での報告に活用されます。なお、科学基礎論学会のワークショップには、科学基礎論学会のご厚意により、科学史学会会員は無料で参加できます。ぜひご聴講ください。
科学基礎論学会2018年度総会と講演会(於 千葉大学西千葉キャンパス)
6月17日(日)14:40-17:10「学術誌の電子化と将来を多面的に考える」
司会者兼オーガナイザ:松本俊吉・伊勢田哲治
提題者:
伊藤憲二 – 学術雑誌の科学史的研究:査読システムと学会との関係を軸として
土屋俊 – 「電子ジャーナル」以降つまり今と近未来の学術情報流通
調麻佐志 – ソースはどこ?―学術誌の電子化がもたらす未来
上:「学術雑誌の歴史」ワークショップポスター
下:ワークショップに参加する斎藤憲会長
日本科学史学会と科学基礎論学会は、年会・大会などでの連携・共催企画を行っています。本年6月17日(日)には、科学基礎論学会総会・講演会にて、共催ワークショップ「学術誌の電子化と将来を多面的に考える」が開催される予定です。これに先立ち、5月26日(土)・27日(日)開催の日本科学史学会年会では、自由参加形式のワークショップを実施します(先日送付された「科学史通信」および「プログラム」には記載がございませんので、ご注意ください)。
4月28日の『科学史研究』の刊行に伴い、『科学史通信』等を同封して発送手続きを行いました。しかし郵便事情から連休後に受け取る方もいらっしゃる可能性があります。つきましては、年総会参加者への便宜をはかるために、年総会開催案内および現時点でのプログラムをお知らせしますので、参考としてください。
<2018年5月3日修正>
リンク先のプログラムに関して、誤記、追加、キャンセル等のご連絡をいただきました。以下、お詫びして訂正いたします。
●氏名の誤記
B13 (誤)吉葉恭之 → (正)吉葉恭行
S5、S8 (誤)田中裕理子 → (正)田中祐理子
S4(誤)山内和也 → (正)山内知也
●報告者の追加
S6 塚原東吾・愼蒼健・金凡性・宮島一彦・全勇勲・武田時昌・宮川卓也
→塚原東吾・愼蒼健・金凡性・宮島一彦・全勇勲・武田時昌・宮川卓也・宋相庸
●発表者の辞退
C11
以上
日時 :2018年5月12日(土) 13:30~17:30
場所 :労働会館 本館(地図参照)(TEL:052-883-6974)
発表者・内容
(1)吉山青翔氏 「 エレン・ H・リチャーズはエコロジーを創始したのか ~エレン・ H・リチャーズの環境思想と人物像を中心して」
(2)髙山 進氏 「 科学史講義「成功」 の要因分析」
地図
労働会館 所在地 本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3
(説明)地図にあるように線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。
連絡先:名古屋市天白区植田西2丁目220 菊谷秀臣 TEL:090-7306-2518
下記のとおり、2018年4月28日に京都支部例会を開催いたします。ご関心ある方はぜひご参加ください。なお、同日に科学史学校(西尾成子先生のご講演)が開催されるところ、種々の理由で日程が重なってしまったこと、深くお詫びいたします。
【 日本科学史学会京都支部例会 】
日時:2018年4月28日(土):14時より(~17時30分頃)
会場:京都大学人文科学研究所本館330号室
会場については以下のURLもご参照ください。
田中一郎(金沢大学名誉教授)
「ガリレオ裁判―冤罪説の起源を考える―」
岡本拓司(東京大学)
「廣重徹の科学論―「体制化」の発見を中心に―」
(コメント:小長谷大介、稲葉肇)
二つの報告は次の著作に基づいて報告いただきます。
田中一郎『ガリレオ裁判-400年後の真実』岩波書店,2015.
岡本拓司「第四章 科学論の展開 -武谷三男から廣重徹へ」(金森修編『昭和後期の科学思想史』勁草書房, 2016, pp.147-301)
例会後に懇親会も予定していますので、そちらもぜひご参加ください。
よろしくお願いいたします。
連絡先:
瀬戸口明久(京都大学)
小長谷大介(龍谷大学)konagaya [アット] biz.ryukoku.ac.jp
2018年4月28日(土)14:00〜16:00
日本科学史学会主催「科学史学校」
(予約不要、入場無料、どなたでもご参加いただけます)
講師: 西尾 成子 会員 (日本大学名誉教授)
演題:「なぜ石原純か」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
理論物理学者、石原純(1881-1947)は、20世紀初頭、相対論と量子論に関する世界的水準の研究を行った。時期的にも世界に後れを取らなかった。彼が日本で突出してそのような研究に取り組めたのはなぜか。恋愛事件のために東北帝国大学教授を辞し、物理学研究者としての道を断ったのはなぜか。戦後間もなく、交通事故で、致命的な重傷を負った。それは単なる事故だったのか。それらの疑問は依然として謎である。
日本科学史学会では、一般の方を対象とした公開講演会「科学史学校」を開講しています。
全6回・聴講料は無料です。
期間:2018年4月~2019年2月
会場:日本大学理工学部駿河台校舎(4,6,8,10,12,2月)
*会場の建物名・部屋番号が回によって変わります。下記のプログラムにてご確認ください
時間:14時~16時
事前申し込み不要・参加費無料・自由参加
第31期プログラム
(日付・講師・演題・会場の順)
2018年4月28日(土)
講師: 西尾 成子 会員 (日本大学名誉教授)
演題:「なぜ石原純か」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
理論物理学者、石原純(1881-1947)は、20世紀初頭、相対論と量子論に関する世界的水準の研究を行った。時期的にも世界に後れを取らなかった。彼が日本で突出してそのような研究に取り組めたのはなぜか。恋愛事件のために東北帝国大学教授を辞し、物理学研究者としての道を断ったのはなぜか。戦後間もなく、交通事故で、致命的な重傷を負った。それは単なる事故だったのか。それらの疑問は依然として謎である。
2018年6月23日(土)
講師: 古川 安 会員(化学史学会前会長)
演題:「喜多源逸と化学の京都学派」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
喜多源逸は京都帝国大学工学部工業化学科に在任中、化学の「京都学派」と呼ばれる学派を創始し、独自の学風を植え付けた。その門下から、桜田一郎、兒玉信次郎、小田良平、福井謙一から野依良治へと連なる才気あふれる化学者たちが輩出した。基礎に裏打ちされた応用を重視した彼らは、高分子化学、有機合成化学、量子化学など関連基礎分野の開拓とその人材育成に顕著な役割を果たした。本講演では、喜多を中心に京都学派の誕生と展開の様相を論じる。
2018年8月25日(土)
講師:高橋 博子 会員 (名古屋大学大学院 研究員)
演題:「ビキニ水爆被災とアメリカ原子力委員会―マグロ調査中止のなぞ」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎10号館5階特別会議室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
1954年3月1日のビキニ環礁での米水爆実験で、マーシャル諸島の人々、米兵、そしてマグロ漁船乗組員が放射性降下物(死の灰)によって被ばくした。同年3月から厚生省は漁獲マグロの調査を行い、基準値を超えたものは破棄する方針となった。ところが12月末でマグロの調査そのものが中止された。本講演では、核実験を実施したアメリカ原子力委員会や駐日アメリカ大使が、調査中止に関与していたことを、米古文書等を通じて検証する。
2018年10月27日(土)
講師:水沢 光 会員(東洋大学)
演題:「軍用機の誕生―日本軍の航空戦略と技術開発」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
第一次世界大戦を経て、兵器としての航空機が重視され始めるなか、日本陸海軍も独自の戦略的期待や用兵思想に基づき軍官民を挙げて研究開発を進めていった。本講演では、陸海軍それぞれの航空戦略の違い、国産技術の確立や研究機関の整備、対日技術封鎖の進展とその反響などを明らかにする。科学者と技術者を総動員し、九七式重爆撃機・零式艦上戦闘機・紫電改などの世界的レベルの航空機を生み出した科学技術体制の実態に迫りたい。
2018年12月1日(土)
講師:東 慎一郎 会員 (東海大学)
演題:「科学論の歴史を振り返る―ルネサンス(14~16世紀)の事例から」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
科学とは何か、自然現象を研究することの意義は何なのかという問題は、広い意味での科学論の問題である。こうした問題の検討は現代において始まったわけではなく、ヨーロッパでは科学や哲学と同じくらい古い歴史を持つ。講演では、主としてルネサンス期に焦点を絞り、科学的認識の本質や射程、あるいは意義や問題といったものがどのように捉えられていたかを振り返り、その現代的意味について考える。
2019年2月23日(土)
講師:伊東 剛史 会員 (東京外国語大学)
演題:「動物園と科学の関係―黎明期のロンドン動物園を題材として」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
1828年開園のロンドン動物園は、世界初の科学的な動物園と紹介されることがあるが、実際には動物園が科学の発展に果たす役割は、当時のイギリス社会ではそれほど明確ではなかった。むしろ、科学的な知識や実践が大衆消費社会に組み込まれるようになったため、娯楽を提供する動物園は果たして科学的な施設なのかが問われた。本講演では、ロンドン動物園に関するさまざまな史料を用いながら、動物園と科学との関係を歴史的な視点から考える。
アクセス(交通案内)
お問い合わせ先
日本科学史学会 普及委員会
e-mail : fukyu
(後ろに@historyofscience.jpを追加してください)