科学史と教育の研究会 2022年2月6日の報告

●2月6日(日)の研究会の発表の報告          

・兼子美奈子 「酸のもとは酸素なのか?」
・柳沢克央    「『科学的とはどういうことか』の今日的な読解の試み」 
・橋本五郎  「柄谷行人さんの思想  交換様式論について」
・多久和俊明 「「たのしい授業」の思想について③ 大正・昭和の先覚者」  
・佐藤正助  「「コモニズム」からの<バックキャスト>」
・進士多佳子 「インフォグラフィックスに関すること」
・渡辺規夫  「『仮説実験授業はどうつくられたのか』の「前書き」について」

 今月は7人の方の発表がありました。お互いにとても活発な話し合いができたと思います。専門家,市民,アマチュアの立場から意見が出され,新しい研究や交流等のとてもよいきっかけになっています。参加いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。

  また,一人ひとりが伝えたいことがたくさんあることがわかり,情報交換や研究をさらに促進するために,この研究会の「談話会」を新しく実験的に試みることになりました。
2月23日(水)夜7時~9時     参加希望の方は多久和俊明 mxrhp118@yahoo.co.jp

 なお,姉妹版の「板倉科学史・科学教育研究会」を毎月第3土曜日にZOOMでもやっていますので,こちらの方にもご参加願えればと思います。こちらの方は時間的な制約・進行等はゆるやかです。

参加者 16名

2022年2月26日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2021年度(第34期) 「科学史学校」は、すべてZoomのオンライン開催となります。事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールで前々日に、ZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎2月の科学史学校の参加申し込みはこちら

https://docs.google.com/forms/d/1IvRauQ8tKBqjwQVVMPPi_8LbxRoqvjHrvlSCucEiK_0/edit

2022年2月26日(土)   午後2-4時 坂井めぐみ 会員(立命館大学)

「脊髄損傷医療と戦争:日清戦争から第二次世界大戦まで」

脊髄損傷は不治の外傷である。初期治療と療養が脊髄損傷者を生かしてきた。歴史を遡ると、脊髄損傷医療は戦争と密接に結びついていることがわかる。わが国で脊髄損傷者は、日清戦争で負傷した「脊髄銃創」として陸軍省の報告書に初めて登場した。その後、陸軍病院および傷痍軍人療養所において脊髄損傷医療が形作られていく。本報告では、整形外科学の黎明期と整形外科医、軍陣医療と整形外科の関係に注目し、脊髄損傷医療の基礎がどのように確立されたのかを検討する。

【他学会連携】国際シンポジウム Health, Body, and the Profit Motive: Medicine as a Business in History のお知らせ

シンポジウム参加登録開始のお知らせです。

【Online Conference】Health, Body, and the Profit Motive: Medicine as a Business in History – Open for Registration
Website link with conference programme: https://historiansworkshop.org/2021/10/07/health-body-and-the-profit-motive-announcement/

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2021年10月23日(土)科学史学校のご案内

2021年度(第34期) 「科学史学校」は、すべてZoomのオンライン開催となり、事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールで前々日に、ZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎10月の科学史学校の申し込みはこちら
参加申込先URL:https://forms.gle/gCZMnqsa5NSg73D57

2021年10月23日(土)   午後2-4時 伊藤 憲二 会員 (総合研究大学院大学)
「仁科芳雄と戦時核研究:マンハッタン計画史観を超えて」

仁科芳雄が日本陸軍から支援をうけて核エネルギーの研究をしたことはよく知られている。この研究は「日本版マンハッタン計画」とみなされ、その枠組みのなかで論じられることが多い。しかし、このような見方によって、日本のこの時期の核研究をとらえるのには大きな問題がある。本講演では、最新の資料と最近の伝記研究に基づいて仁科芳雄の戦時核研究を描き直すことを試みる。

(情報提供がありました)豊島区郷土資料館「薬と祈りの処方箋」

科学史学会事務局に豊島区郷土資料館より、令和3年度企画展「薬と祈りの処方箋」のパンフレットをご送付いただきました。詳細は下記のリンクにありますので、ぜひご覧ください。

豊島区郷土資料館  令和3年度企画展「薬と祈りの処方箋」
7月20日(火)~9月26日(日)入場料無料
毎週月曜日休館 問い合わせ03-3980-2351

https://www.city.toshima.lg.jp/129/bunka/bunka/shiryokan/2021specialexh.html

【他学会連携】歴史家ワークショップ 第14回リサーチ・ショウケースのご案内

歴史家ワークショップ事務局より、第14回リサーチ・ショウケースの案内が参りましたので、お知らせします。

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歴史家ワークショップでは、外国語(特に英語)で学問的コミュニケーションを行う機会を提供するために、リサーチ・ショウケース(Research Showcase)を2016年より開催しています。発表・質疑応答をすべて外国語で行うことで、発表者・参加者の双方が外国語での学問的コミュニケーション実践の場をつくっています。

第14回となる今回は前回と同じくオンラインで、2021年11月9日と10日、2日間にわたって開催されます。Nathan Hopson先生(ベルゲン大学/近現代日本史・科学史)と谷本雅之先生(東京大学/近代日本史・経済史)をコメンテーターにお迎えし、本会特任研究員の古川萌(東京大学/イタリア近世史・ルネサンス美術史)、横江良祐(東京大学/イギリス現代史・医学史)が運営を務めます。英語での発表スキルの向上をめざす全ての歴史研究者に開かれた会にするため、日本史・東洋史・西洋史・宗教史・思想史・経済史・科学史・文化史・美術史・歴史地理等を含むあらゆる分野から、広く発表者を募ります。様々な分野の専門家からアドバイスをいただける貴重な機会です。奮ってご応募ください。

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【他学会連携】国際会議のご案内(医学史、経営史:2021年11月19-20日)

2021年11月19日・20日に、Health, Body, and the Profit Motive: Medicine as a Business inHistoryという国際学会がZOOMで開催されます。医学史や経営史を専門とされる研究者を集め、あらゆる角度から医療と資本主義の関係の歴史を探るイベントで、英語で研究発表を行う機会となります。主題発表者として大阪大学で日本の医療産業史を研究されているPierre-Yves Donze先生がご招待されます。

登壇の申し込み締め切りは9月17日です。詳細は以下をご参照ください。

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