『科学史研究』2010年夏第49巻(No. 254) の目次

『科学史研究』2010年夏第49巻(No. 254) の表紙目次で中野浩会員の論文のタイトルに誤りがありました.

正しくは,
検証「水俣病総合調査研究連絡協議会」―有機水銀説あいまい化経緯再考―
です.

編集部では,何重にもチェックする体制を取っておりますが,このようなミスをしてしまい,著者および会員・読者の方にご迷惑をおかけしました.今後はこのようなことがないよう,再発防止に努めて参ります.

論文
小林学 19世紀後半の舶用ボイラ発達における鋼の重要性について 65
小林良生・浜谷康郎 『延喜式』「図書寮」の造紙諸条から見た古代製紙技術の考察 78
中野浩 検証「水俣病総合調査研究連絡協議会」―有機水銀説あいまい化経緯再考― 91

科学史入門
石山洋 書誌情報技術標準化へのあゆみ 101

アゴラ
矢島道子・山田俊弘 2009年地惑連合『地球科学史・地球科学論』セッション報告 107
佐藤賢一 蔵書印からたどる史料の遍歴 109

紹介
江上生子『オパーリン・人と思想』(石山洋);橋本毅彦『描かれた技術 科学のかたち―サイエンス・イコノロジーの世界』(猪野修治);西条敏美『理系の扉を開いた日本の女性たち―ゆかりの地を訪ねて』(石山洋);杉本敏夫『解読・関孝和―天才の思考過程』(小林龍彦);木畠郁夫日本語監修,戸田宏之訳,エルンスト・ヘッケル『生物の驚異的な形』(矢島道子);大淀昇一『近代日本の工業立国化と国民形成―技術者運動における工業教育問題の展開』(和田正法);武田裕紀『デカルトの運動論―数学・自然学・形而上学』(有賀暢迪);鷲見洋一『『百科全書』と世界図絵』(有賀暢迪) 112

学会消息 108

「科学史による物理教育」種村雅子(大阪教育大)開催

6月26日(土)開催の「科学史学校」は種村雅子会員による「科学史による物理教育-電磁気学の発展に貢献した実験の再現を中心として」です。
会場はキャンパス・イノベーションセンターの5階リエゾンコーナー508になります。

アンケート調査報告

2009年度には,特別委員会の1つとして「大学等で開講されている科学史・技術史関係科目に関するアンケート調査委員会」が発足しました.当調査委員会による調査結果がまとまりましたので,ここに報告させていただきます.

7-1.pdf
7-3.html

調査タイトル: 日本科学史学会会員により行われている科学史・技術史教育に関するアンケート調査結果(2009年度)
作成: 2010年3月 

調査目的(概要)
 2008年度に引き続き2回目となる今回の調査の目的は,日本科学史学会会員により行われている科学史・技術史教育活動を明らかにすることで,①科学史・技術史教育に対する社会的ニーズを把握すること,②科学史・技術史教育に関する会員の関心やニーズを把握すること,そして③学会の将来構想を検討する際の基礎資料を得ること,であった。

次回全体委員会開催の予定

科学史学会全体委員の皆様

次回、第7回全体委員会を以下の予定で開催いたします。

 日時:2010年6月27日(日曜日)午後2時より
 場所:明治大学駿河台キャンパス研究棟
 参加予定者:会長、全体委員、幹事
 
なお、全体委員会開催前の時間帯(12時半より)、「70周年記念事業委員会」および「日本科学史学会賞選考委員会」を開催いたします。関係委員の方はご参集ください。

会議開催通知は別途、郵送いたします。

第6回全体委員会を開催しました

会員の皆様
 2010年5月28日(金)午後4時から8時半まで、東京海洋大学品川キャンパスにおいて、日本科学史学会第6回全体委員会を開催しました。参加者数21名、委任状6通。議長(坂野委員)、書記(水沢委員)。
主な議題は以下の通り。
 1.前回の議事録の確認
 2.年総会開催校担当者(小松美彦会員)より報告
 3.各委員会報告
 4.特別委員会報告
   (将来構想検討委員会、学会賞選考委員会など)
 5.決算報告
 6.次年度事業計画、予算案の説明
 7.総会(5/29)議事次第案の説明
 8.委員所属についての継続審議問題

 全体委員会報告については、「科学史通信」誌上に順次掲載いたします。

和文誌編集委員会開催予定

日本科学史学会会員のみなさま

次回の編集委員会は2010年7月4日に開催されます.

新規に投稿を予定されている会員の方は,7月2日までに原稿が到着すれば,次回の編集委員会に諮ることができます.

なお『科学史研究』に投稿するためには,著者(共著者も含む)が日本科学史学会の会員であること,その年度の会費を納入していることが必要です.特に会費未納の場合,会費納入が確認できるまで,審査に入れません.前もって会費は納入されておくと手続きがスムーズです.

封筒にはお名前とともに「新規投稿原稿在中」などと朱書きして,新規投稿であることが開封しなくても分かるようにしてください.会費納入の状況を事務局で確認します.

多くの投稿をお待ちしております.

総務委員会開催

2010年5月16日午後3時~6時に,科学史学会事務所において,定例総務委員会を開催しました.主な議題は,5月28日(金曜日)午後3時から開催される第6回全体委員会に向けた準備,および5月29日(土曜日)に開催される総会に向けた準備についてです.

日本科学史学会 2010年度総会・第57回年会のお知らせ(最終回)

日本科学史学会の2010年度総会・第57回年会の開催要領をお知らせします。

1-1.pdf (会場案内図)
1-2.pdf (プログラム)

  • 期日:2010年5月29日(土)、30(日)
  • 場所:東京海洋大学・品川キャンパス(東京都港区港南4-5-7)

年会、総会ともすべて「講義棟」 (左上1-1.pdfを参照)。
懇親会は「グランドプリンスホテル新高輪」2F宴会場「飛鳥」
(港区高輪3-13-1 03-3442-1111、 総会終了後にチャーターバス2台で移動)

1.交通:

  • JR線or京浜急行線「品川駅」港南口(東口)から徒歩10分強(港南口の外に出る 50m手前左側のエスカレーターを降りた所にタクシーと都営バスの乗り場。タクシーは初乗り料金で講義棟の前まで乗り入れ可能。バスは「JALビル行き」で最初の停留所「東京海洋大学本部前」下車)。
  • 東京モノレール「天王洲アイル駅」から「ふれあい橋」を渡り正門まで徒歩約15分。
  • いずれも「正門」から300m直進すると「講義棟」。

2.宿泊:各自手配をお願いします。

3.プログラム:一般発表は発表15分、質疑応答5分、計20分。シンポジウムは3時間
(プログラムの詳細は左上1-2.pdfを参照。シンポのみ途中休憩は各代表者にお任せします)。

4.年会参加費等:
年会参加費(講演要旨集代を含む)4000円、懇親会費6000円、講演要旨集のみ購入の場合1500円。
本通信に同封の郵便振替用紙で5月18日(火)までに振り込んでください。集計作業の緩和のため、早めに振り込んでいただければ幸いです。

5.委任状:総会に欠席の方は、同封の委任状に署名・捺印の上、5月24日(月)までにご返送下さい。

6.昼食:両日とも会場建物隣の「生協食堂」でとれます。休日の特別営業のため、昼のみの短時間営業でメニューに限定があること、ご理解下さい。多くの方のご利用を歓迎します(弁当の手配はいたしません。土・日は大学付近の飲食店はすべて休みのため、生協食堂以外は品川駅付近まで出る必要があります)。

7.発表者はレジュメなどの資料を多めにご持参下さい。最寄りのコンビニまでは徒歩7〜8分かかります。

8.当方で各会場にパソコンを用意しますので、パワーポイントを使用される方は、USBメモリを「当日」ご持参下さい。その際、USBメモリがウィルス感染していないかご注意ください。また、もしものために、プリントアウトしたものを必要数ご持参下さい。

『科学史研究』2010年春第49巻(No. 253) の目次

論文
稲葉肇 ギブスの熱力学と統計力学―物理化学の視点から― 1
古川安 津田梅子と生物学―科学史とジェンダーの視点から― 11

科学史入門
佐藤靖 NASAとアポロ計画 22

シンポジウム
実験装置をめぐる歴史研究 26
戦後日本科学技術の社会史における世紀転換期 44

紹介
矢島道子『化石の記憶 古生物学の歴史をさかのぼる』(石山洋);矢本啓二・河和田晶子訳,クリストファー・ウォーカー編『望遠鏡以前の天文学―古代からケプラーまで』(猪野修治) 57

学会消息 61