科学史学会創立70周年記念 京都シンポジウム2011

 このたび、日本科学史学会は創立70周年を迎えましたが、学会本部より関西でも記念イベントを開催してほしいとの要請を受け、下記のようなシンポジウムを企画致しました。シンポジウムの趣旨は、これからの科学史研究のあり方を考え、新たな地平を切り開こうするものです。
 つきましては、万障お繰り合わせのうえ、ご参加下さいますよう、御案内申し上げます。
 なお、次代を担う中堅、若手研究者にも多数参加していただき、活発な議論を繰り広げてもらえらばと思いますので、お誘い合わせのうえ、よろしくご参集下さい。

   2011年11月11日

             京都大学文学研究科   伊藤和行
             京都大学人文科学研究所 武田時昌

          記

科学史学会創立70周年記念 京都シンポジウム2011
「東西科学文化交流史研究の新展開」

日 時:2011年12月4日(日) 13:30-17:30
場 所:京都大学文学部新館 第7講義室
(地図:http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/)
   (終了後に会場近くで懇親会を予定しています)

【プログラム】:
13:30-13:45 開会の辞  伊藤和行(京都大学文学研究科)
13:45-14:45 講 演:「16世紀日本におけるイエズス会科学」
             平岡隆二(長崎歴史文化博物館)
14:45-15:00 休 憩
15:00-16:00 講 演:「西洋数学の日本的受容と中国への影響」
             薩日娜(上海交通大学人文学院)
16:00-16:20 休 憩
16:20-17:20 討論会:「これからの科学史研究を考える
           ―グローバリズムとローカリズムをめぐって―」
             司会:武田時昌(京都大学人文科学研究所)
       基調報告:「インドから見た比較科学史研究」
             矢野道雄(京都産業大学文化学部)
17:20ー17:30 閉会の辞  伊藤和行(京都大学文学研究科)

主催:
日本科学史学会京都支部
(京都大学文学研究科伊藤和行研究室、075-753-2769、kito@bun.kyoto-u.ac.jp)
京都大学人文科学研究所
(科学史研究室、075-753-6987、takeda@zinbun.kyoto-u.ac.jp)

日本科学史学会2011年度中国支部年会・第15回西日本研究大会プログラム

日時:2011年12月10日(土) 10:30-17:00.
場所:広島大学東千田校舎総合校舎 205講義室(広島市中区:広島電鉄「赤十字病院前」下車)
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/senda/
会費:中国支部会員は無料.それ以外は500円.記念講演は無料.

10:30-11:00 由井秀樹(立命館大学大学院先端総合学術研究科)「日本における人工受精史の検討」
11:00-11:30 奥村大介(慶応大学大学院/日本学術振興会)「電気治療の歴史」
11:30-12:00 川和田晶子(広島大学図書館)「近世広島の医学と本草学」

12:00-13:00 昼食休憩[当日,生協食堂は休業の予定ですが,付近,あるいは鷹野橋商店街に食事ができるお店があります]

13:00-14:00 記念講演:牟田泰三(前広島大学学長)「日本における素粒子物理学の興隆-湯川秀樹とその周辺-」

[10分間休憩]
14:10-14:40 隠岐さや香(広島大学大学院総合科学研究科)「コンドルセの社会数学とその思想的背景」
14:40-15:10 稲葉肇(日本学術振興会特別研究員/京都大学大学院文学研究科)「プランクの熱力学研究について」
15:10-15:40 吉田勉(広島大学大学院総合科学研究科)「錬鉄と木鉄交造船-19世紀蒸気船の時代における帆船(1)-」

[10分間休憩]
15:50-16:20 玉置豊美(数理設計研究所),赤羽明,所澤潤,高橋浩「明治大正期の実業家小山健三の若き日の化学教師としての姿」
16:20-16:50 石田純郎(くつろぎ苑)「京城帝国大学の学生と教授-prosopography的検討-」
16:50-17:20 瀬戸口明久(大阪市立大学大学院経済学研究科)「通俗科学,自然観察,行楽-1930年代日本の都市形成と自然-」

18:00-20:00 懇親会
鷹野橋商店街内の料理店「大番」、ないし「峯政」
会費は5,000円程度.

問い合わせ先:
支部幹事=市川 浩
広島大学大学院総合科学研究科
〒739-8521 東広島市鏡山1-7-1
Tel. 082-424-6397(直通)、
Fax.082-424-0754(講座付).
e-mail: ichikawa@hiroshima-u.ac.jp

2011年10月22日科学史学校「負の数の歴史」開催

第24期第4回10月22日(土)
「負の数の歴史:(-)×(-)はどうして(+)か」中根美知代

 負の数は、古代中国・インドが起源である。15-16世紀には、ヨーロッパに移入されたが、それが定着する過程では、いくつもの物議を醸し出した。特に、無(ゼロ)より小さい量どうしの積が無より大きな量になるという理解に合意が得られたのは19世紀前半で、数学という学問の性質が大きく変化したことと深くかかわっていた。このような歴史的な過程を紹介し、(-)×(-)はどうして(+)なのかという疑問に答えていく。

場所は前回と同じ,東京キャンパスイノベーションセンター
5階リエゾンコーナー501ABです.

2011年9月11日 会長声明を首相に送付します

66-1.pdf

会員各位

3月11日の東日本大震災より半年が経過しました。日本科学史学会では科学史研究、科学史教育、技術史研究、技術史教育等に携わる立場から、会長声明を作成し、本日内閣総理大臣宛に送付いたします。本文の内容につきましては、リンク先をご参照ください。

和文誌編集委員会開催予定

2011年7月4日に和文誌編集委員会を開催しました.新しい編集委員での最初の編集委員会となりました.

次回は2011年9月4日を予定しています.変更がある場合にはまたご連絡いたします.

5月28日から新年度になりましたので,新規投稿の方は2011年度の会費の納入をお願いします.

今後も会員の皆様のご投稿をお待ちしております.

8月27日科学史学校「江戸時代に輸入された珍奇生薬」開催

第24期第3回8月27日(土)14:00~16:00
「江戸時代に輸入された珍奇生薬」遠藤次郎(元東京理科大学)

江戸時代、蘭方医学の輸入にともない、漢方医学にはない種々の蘭方関連の生薬が導入された。その中には知的好奇心をそそる珍奇も少なからず存在する。
オクリカンキリ、スランガステイン、安産樹、ベゾアル石、無名異等を見て行きたい。

会場:キャンパスイノベーションセンター リエゾンコーナー5階501

科学史通信No.404刊行のお知らせ

会員のみなさま
 「科学史通信」No.404が刊行・送付されました.
以下のような内容となっております.

日本科学史学会2011年度第58回総会記録
第9回全体委員会報告
第10回新旧合同全体委員会報告
2011一2012年度 委員会体制
科学史学校のお知らせ
日本科学史学会創立70周年記念事業公募企画のご案内
第6回日本科学史学会学術賞公募のご案内
第6回日本科学史学会学術奨励賞公募のご案内
日本科学史学会2010年度決算・2011年度予算
科学史ミニ講義(2):矢島道子
私の授業:小長谷大介

7月23日科学史学校「日本の核開発:戦前から戦後へ」開催

2011年7月23日(土)14:00~16:00
山崎正勝氏「日本の核開発:戦前から戦後へ」
概要:日本は第二次世界大戦時に核開発を行った国の一つであり、広島、長崎の被爆の経験を経て、戦後、国内法で核の軍事利用を禁止した唯一の国である。戦中から戦後初期の日本の核・原子力開発史を通観する。
会場:東京キャンパスイノベーションセンター 多目的室4

今回の科学史学校は3月26日に開催予定であったものです。