東海支部の機関誌『東海の科学史』第16号購入のお願い

 科学史学会東海支部は本年4月に機関誌『東海の科学史』第16号を刊行しました。今回は9名の執筆者の寄稿により9本の論考を掲載することができました(下記目次参照)。

 当支部は1988年に発足しましたが、支部発足以降年約4回のペースで行ってきた例会は直近の8月2日の例会で130回目となりました。直近の2回は各15名弱の参加者があり、勢いを盛り返して来ています。第16号は約70部印刷し、支部例会「常連」で30部弱を、5月の年総会で15部ほどを買っていただきましたが、年総会に参加されなかった多くの学会員にはまだこの号の情報が届いていません。総務委員会の了解を得て15号に引き続き『科学史通信』とホームページに宣伝の機会をいただきました。

 残り約25部ですが、学会の支部活動を支えていただける方、もしくは個別のタイトルに関心をお持ちの方にはぜひ下記古橋までメールをいただければ、支部としては大変助かります。よろしくお願いします。

 価格は1冊1000円で、下記に注文していただければ振替用紙同封で郵送します。郵送料込みの金額を振り込んでいただければ幸いです。 

   古橋直樹  naoki.furuhashi@gmail.com 

『東海の科学史』第16号(2025年春)

目次

山中千尋 帝国学士院の学術奨励事業における寄付金の意義~〈学〉と〈民〉の関係性をめぐって   

保坂秀正 L.オイラーの時代のロシアの数学教科書の変遷について

菊谷秀臣 学問の自由と違憲審査権

西谷  正 ノーベル賞への一ケ月~小林・益川の六元モデル            

奥田謙造 名古屋大学「坂田昌一記念史料室」の資料の紹介~最近の所蔵データの分析より

溝口  元 記録資料「岡田要先生百年の会 1991」を巡って

高山  進 「基本のキ」から考察する気候危機打開論~3つの講演からの気づきの過程

髙田達男 東海の飛行場~アジア太平洋戦争における東海地方の航空機工場と陸海軍の飛行場

財部香枝  明治初期における気象観測の国際協力について

【2025/09/20】2025年度 日本科学史学会 阪神・京都支部共催例会のご案内

2025年度 日本科学史学会 阪神・京都支部共催例会のご案内

以下のように今年度の例会を開催しますので、どうぞよろしくご参集ください。

日時:9月20日(土)14:00–17:30
開催方法:対面・オンライン併用方式
会場:大阪工業大学 梅田キャンパス 1004教室(10階)
https://www.oit.ac.jp/oit/access/index.html#id02
(18:00頃から懇親会を予定)

参加登録フォーム:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdMu8NOtkiM3kCncvoMVkAG7KkJsPGAd36TlkvdctUhcjqBEg/viewform?usp=header
【重要!】
1)梅田キャンパスへの入構は、1階の守衛室にて名前を伝え、事前に作成したリストで照合確認できればカードキーが渡される、という形になります.つきましてはリスト作成の都合上、対面での参加希望者は必ず9月15日(月)正午までにフォームへの登録をお済ませください。事前登録がないと入構ができませんので、ご注意のほどお願いいたします。
2)オンラインで参加される方は、9月19日(金)正午までにご登録ください。Zoomへのアクセス先は参加登録された方にのみ後日お知らせします。

報告者と報告タイトル:
太田由佳(日本学術振興会特別研究員RPD)「本草学と物産学:江戸時代における「本草」の意味内容の変化」
塩野麻子(立命館大学衣笠総合研究機構)「近代日本における「潜伏結核」概念の移植と近代化への意思」


日本科学史学会 阪神・京都支部


徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部2025年合同年総会のお知らせ

四国支部での集会が下記のように開催される予定です。

題名: 徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部2025年合同年総会

日 時 2025年8月23日(土)12:40~17:15
会 場 徳島大学蔵本キャンパス 蔵本会館(生協)2階多目的室2
主 催 徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部
参加費 無料

発 表 1件30分(発表 25 分、質疑 5 分)
時鈴 20分経過 発表終了5分前 1鈴
25分経過 発表終了 2鈴
30分経過 質疑終了 交代 3鈴

開 場 12:00~
開会挨拶 12:40~

第Ⅰ部 特別講演 12:45~13:45 進行:西條
私と山地災害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(前:南九州大学教授)高谷精二
小中止 5分

第Ⅱ部 発表の部 13:50~
前半の部 進行:三宅
13:50 ~ 14:20 「血液は循環する」ウイリアム・ハーヴェイ イングランド散歩
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(福山市 中国労働衛生協会)石田 純郎
14:20 ~ 14:50 空間回転の四元数による表現・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(愛媛)矢野 忠
14:50 ~ 15:20 素粒子の「力学模型」-別のアイソスピンの導入-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(熊本)那須俊一郎
小中止 10 分

後半の部 進行:桝井
15:30 ~ 16:00 四国出身の女性博士誕生の系譜
-『日本博士録』(明治 21 年~昭和 30 年)を用いた全国女性博士の調査-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(徳島)西條 敏美
16:00 ~ 16:30 明治の化学者小川正孝の評判
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(愛媛県総合科学博物館 学芸課)久松 洋二

第Ⅲ部 総会 16:35~17:15 進行:西條

集合記念撮影 玄関前
懇親会 17:40 ~

特別講演補記
内容
日本の地形は山地の割合が約 70%を占め、このため日本の歴史は山と深く関係している。山には木が育ち、木の家に住み、日々の煮炊き、冬期の暖房にも木を使ってきた。日本人が木をエネルギーとする生活は、昭和40年代まで続いたが、高度成長を機にエネルギーは原油に転換した。都市に林立するビル群からは 24 時間排熱が続く。これを日本人は「温暖化」と言い、災害の原因と考えようとしている。本当にそうなのか?

講師のプロフィール
1942 年徳島県鳴門市に生まれ、18才までここで育つ。愛媛大学農学部卒業、北大農学部修士課程修了。農学博士(北大)。1972 年より南九州大学に勤務。定年後帰郷。専門は防災工学。主著に『のり面保護工の基礎と応用』(山海堂)、『地すべりと山くずれの知識』(鹿島出版会)ほか。

問合せ先:西條敏美 stnwnbh4871アットmd.pikara.ne.jp
(アットを@としてください)