研究行動規範を改訂しました

全体委員会

日本科学史学会・研究行動規範は2021年3月14日に制定されました。しかし、その検討過程では、会員の皆様から規範制定をめぐる戸惑いや懐疑的な意見がしばしば寄せられました。そのため、全体委員会では、本規範を各会員が十分に納得して遵守していくために、規範の基本的な価値観を前文として明記しておくことが望ましいと考えました。この理解を踏まえて、これまで約2年間にわたって『科学史通信』や年会での意見交換会を通じて会員の皆様の意見を伺いながら、新しい前文の文章を精査してきました。この度、全体委員会ではこの精査を終えたと判断し、2023年1月22日の全体委員会において新しい前文案に改訂した研究行動規範を採択しました。前文が追加されましたが、この価値観はこれまでの科学史学会のさまざまな論考の記録に基づいて吟味されたものであり、本会の会員にとっては周知のものであるはずです。また、前文以外の条文には一切の変更はありません。会員の皆様におかれましては、この新しい行動規範を尊重していただき、本学会を通じた学術的に誠実な研究活動の展開へのご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。なお、本規範の内容については今後も必要があれば改訂を重ねていくべきと考えられます。本規範についてお気づきの点がございましたら、研究倫理委員会まで何なりとご意見をお寄せください。