2020年2月8日 第7回IHST電力技術史研究会概要

Ⅰ.第7回IHST電力技術史研究会概要 (予定通り2月8日実施)
 添付資料の4件について活発な議論が行われました。概要は次の通りです。

〇研究実績を踏まえた話題提供
 従来の産業史、経営史等を含め十分に考慮されていない課題が示唆されました。
 1..植民地期朝鮮における電力事業の展開と技術発展の特質(木本先生)
 社会・経済的関係とのせめぎ合いで電力技術を捉え直すことは、本テーマのみならず共通的な課題となることで認識が一致しました。
 植民地期の暗黒部分について人命の価値の見方が国民性や時代背景により異なること等にまで議論が発展しました。 
 2.(中島)お任せ主義からの脱局(荒川様)  
退職後にスマートコミュニティづくりに尽力している中島さんの原稿をもとに社会のニーズを捉えて対応する必要性の一方で、人文社会系の専門家などとの意思疎通の必要性について議論が発展しました。                  
〇執筆開始テーマの進捗状況の確認、意見交換
 まとまったところで対外発表することとします。

  1. 明治期の電気技術を推進した技術者(恒川様) 
     官主導の技術指導、情報提供の段階を経て東京電燈、メーカ技術者の主体的な取組がなされていった傾向が知れます。官から民への人材移動、重要技術の開発進展状況の把握等が課題となります。         
  2. 藤岡市助の業績評価(中村) 
     1890年前後欧米留学中の中野初子らの情報提供、特にイギリスからの学び(フェランティ構想、蓄電池活用)の影響が大きいことが知れます。今後特に蓄電池の開発、利用状況について確認をする予定です。
    〇通史編集方針、新たな執筆テーマの決定等
    ・話題提供頂いたテーマについて、引続き情報提供並びに執筆をお願いする。
    ・電力技術として電気、機械、土木等があるが、当面変遷を追うのは電気を中心とする。
    ・次回の話題提供は奧山先生にお願いする。
    ・今回は時間不足で十分に審議できず、継続して審議していく。