会場:立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市岩倉町2-150)B棟
(詳しい内容、申し込み方法は日本科学史学会 2025 年度総会・第 72 回年会プログラムをご参照ください、年総会参加〔参加費5000円〕以外にシンポジウムのみ参加〔参加費2000円〕も可能となっています、https://sites.google.com/view/kagakusi2025/)
2025年5月24日(土)
■13:40-16:10 開催校シンポジウム 第1会場 B棟2Fグランドホール
テーマ:科学史・技術史と軍事技術の関係:戦後80年の中でのデュアルユース問題
企画者:山崎文徳(オーガナイザ)、瀬戸口明久、河村豊(コメンテータ:小林真美子、河西棟馬、水沢光)
開催趣旨:世界の軍事費は、1989年をピークに減少し、冷戦終結後は「平和の配当」が期待されたが、911同時多発テロ後にアメリカの中東介入とともに再び増大した。2020年代は、ウクライナやガザへの軍事侵攻に加えて、アメリカが同盟国に負担を求めたことで、世界は空前の軍備拡張の時代を迎えている。こうした中で、「戦争や軍事が科学・技術の発展に有益」であり、「技術発達のためには軍事技術開発が必要」と考える軍事技術必要説が再び主張されている。さらには、「技術は常にデュアルユース」であり、「軍事利用と民間利用の間に境界はない」として、軍事用途につながる研究開発の政府支援を促す議論もある。研究者は、軍事へのかかわりを躊躇せずに研究に取り組んでしまったり、意図せずに軍事に関与する状況に直面しかねない。本シンポジウムでは、軍事技術やデュアルユースとは何かを問いながら、科学と技術が人類の発展に寄与するべく、軍事と民生の関係や境界を歴史的・多面的に検討し、紛争を武力によらずに平和的に解決するための科学史・技術史研究について議論する。
2025年5月25日(日)
13:00-15:30 シンポジウム ①
■ 第1会場 B棟2Fグランドホール
2(1)S① フォーラム:科学史から考える「学術と政治」
兵藤友博(オーガナイザ)、木本忠昭、隠岐さや香、山中千尋、中村征樹
■ 第2会場 B棟1Fカンファレンスホール
2(2)S① 日本結核史研究の現在:医療・公衆衛生の歴史的前提を捉え返す
塩野麻子(オーガナイザ)、市川智生、宝月理恵、西川純司(コメンテータ:愼蒼健、脇村孝平)
■ 第3会場 B棟1Fイベントホール1
2(3)S① 高専での技術者教育における社会科科目の役割と課題:科学技術史、歴史、哲学の視点から
小山桂佑(オーガナイザ)、小川泰治、河村豊、工藤璃輝、鈴木慎也(コメンテータ:河野洋人、千葉庫三)
■ 第5会場 B棟3Fコロキウム
2(5)S① ニュートンの原典および伝記の翻訳に関する経験と課題
多久和理実(オーガナイザ)、田中一郎、永沼浩一、山本貴光
15:40-18:10 シンポジウム ②
■ 第1会場 B棟2Fグランドホール
2(1)S② 国際量子科学技術年記念シンポジウム:日・米・仏における量子力学の展開
小島智恵子(オーガナイザ)、伊藤憲二、小長谷大介、岡本拓司
■ 第2会場 B棟1Fカンファレンスホール
2(2)S② 放射能の全国ばらまきは科学的・人道的に容認できるのか?
藤岡毅(オーガナイザ)、大島堅一、日野川静枝、山内知也、本行忠志(コメンテータ:山田耕作)
■ 第3会場 B棟1Fイベントホール1
2(3)S② すそのを広げあう科学史研究と科学教育
多久和俊明・加藤浩幸(共同オーガナイザ)、上田英良、武田芳紀、劉菡儀、兼子美奈子、山路敏英、吉岡有文
会場案内:2Fグランドホール(第1会場)、1Fカンファレンスホール(第2会場)・イベントホール1(第3会場)・イベントホール3(第4会場)、3Fコロキウム(第5会場)