※本シンポジウムのポスター(A3印刷用)をご用意しました。こちらからダウンロードをお願いします。
公開シンポジウム「イノベーションの歴史に学ぶ―アーカイブ構築と国際情報発信の意義・重要性」の開催について」(参加無料)
主 催 日本学術会議科学・技術の歴史的理論的社会的検討分科会
共 催 日本学術会議史学委員会
協 賛 日本科学史学会、日本経営史学会
後 援 明治大学ビジネスイノベーション研究所、立命館大学イノベーションマネジメント研究センター
日 時 平成26年9月27日(土) 13:00~17:00
場 所 明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー1階1011教室(東京都千代田区)
開催趣旨
日本の科学・技術開発とイノベーション実現の将来構想には、学術面から見て、その構造に問題があることを認識し、解決策を講ずる必要がある。その学術的な研究を進めるにあたって手立ての一つとして欠かせないのが一次史資料であり、こうした史資料にもとづいて実証的な歴史的研究をおこなうことで、上述の学術面から見た構造的問題の解決の糸口が見出されるであろう。
この点での取り組みの仕方について、イノベーション史に関する、科学史・技術史、経営史・産業史、産業政策、等々の各分野からのアプローチの学術的検討、あるいは先駆的な史資料アーカイブの国内外の取り組みの成果を含め、検討することが考えられる。
本公開シンポジウムは、次の3点を念頭に、科学史技術史関連、経営史関連、ならびに企業資料アーカイブ関係についての報告をおこなう。
①歴史的研究対象としてのイノベーションに関する共通認識の形成に向けて多面的視点からの考察・討論、②20~21世紀に日本におけるイノベーションの歴史に関する概括的な共通認識の形成に向けての多面的視点からの考察・討論、③多面的なイノベーションの歴史を学ぶこと、およびイノベーションの歴史を研究することの意義・重要性、の3点である。
シンポジウムの次第は以下の通りであるが、当日はフロアの意見を聴取し、議論を深めることとする。
次 第
13:00~13:05 開会挨拶
司 会:兵藤友博(日本学術会議第一部会員、立命館大学経営学部教授)
佐々木聡(明治大学経営学部教授)
13:05~14:05 第1部「世界と日本における発明・発見・イノベーションの歴史的展開」
◇「イノベーション概念の歴史的=理論的整理」
佐野正博(日本学術会議連携会員、明治大学経営学部教授)
◇「技術史から見た戦後日本のイノベーションの展開」
田口直樹(大阪市立大学大学院・経営学研究科教授)
14:20~15:20 第2部「経営発展とイノベーション」
◇「経営革命:イノベーション遂行者としての企業家」
米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授)
◇「日本経営史にみるイノベーションと企業競争力」
橘川武郎(日本学術会連携会員、一橋大学商学研究科教授)
15:30~16:00 第3部 「イノベーションの歴史的記録・保存の社会的意義」
◇「企業史料とビジネス・アーキビスト」
高津 隆(帝国データバンク史料館・館長)
16:10~16:55 全体討論
16:55~17:00 閉会挨拶