2025年11月22日(土) 第131回 東海支部例会のご案内

日時: 2025年11月22日(土) 13:30~17:00

場所:  労働会館2階(入口に表示があります)

発表者、内容:

①飯田洋治氏
タイトル:「実体論的認識(武谷)の有効性―高校物理授業から」
 教育において武谷三段階論を具体的に展開する試みです。当然のことながらガリレオに遡ります。ガリレオの研究手法は武谷のいう実体論的進め方そのものです。これは実際の自然に直接問いただす発見的手法でした。現在常識的既成概念の克服の困難さは世界的に明確になっています。ガリレオの手法を具体的に取り入れて,常識的概念との争点を明確にした授業を行えば自ずと議論が生まれ実験も楽しくなります。仮説実験授業から学んだことも多くあります。


②高山 進氏
タイトル:「「機械論的自然観」をめぐる長い思索から考える」
 1973 年度から東工大の研究生として科学史をスタートしたが、3年間通史ゼミと称する自主ゼミ活動を経験し、近代科学と機械論的自然観の成立に関心を持ち、後者の成立要因を中世後期からの機械(学)の興隆に求めた。しかし、1982年に三重大赴任後主な科目であった「自然科学概論」を次第に「環境文明史」として講ずる中で、ヨーロッパは17世紀の深刻な社会的危機を克服する手段としてこの自然観を創出したこと、また出現した文明は現在地球規模の危機を起こし、機械論的自然観からの脱却の課題に直面していることを 2004 年に論文にまとめた。最近気候危機打開を「基本のキから」論じる機会があり、その視点からもう一歩踏み込んで報告したい。

地図:

労働会館 所在地  本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3 (TEL: 052-883-6974)

(説明)地図にあるように、金山駅から線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が2つに分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。

連絡先: 高山 進  TEL(携帯): 090-7432-9971