2018年6月23日(土)14:00〜16:00
日本科学史学会主催「科学史学校」
(予約不要、入場無料、どなたでもご参加いただけます)
講師: 古川 安 会員(化学史学会前会長)
演題:「喜多源逸と化学の京都学派」
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館7階171教室(JR御茶ノ水駅より徒歩3分)
喜多源逸は京都帝国大学工学部工業化学科に在任中、化学の「京都学派」と呼ばれる学派を創始し、独自の学風を植え付けた。その門下から、桜田一郎、兒玉信次郎、小田良平、福井謙一から野依良治へと連なる才気あふれる化学者たちが輩出した。基礎に裏打ちされた応用を重視した彼らは、高分子化学、有機合成化学、量子化学など関連基礎分野の開拓とその人材育成に顕著な役割を果たした。本講演では、喜多を中心に京都学派の誕生と展開の様相を論じる。