表記の「サイエンスカフェ科学技術史」を京都にて開催します。
これは、日本学術会議と日本科学史学会との共催による新企画です。
1.日 時: 平成 29 年 5月 20 日(土) 15:00-16:30 (予定)
2.場 所: キャンパスプラザ京都 6F ・第一講習室(共同サテライト/立命館大学)
〒600 -8216 京都市下区西洞院通塩小路る東町 939
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 (アクセス: 京都市営地下鉄烏丸線・近鉄・JR 各線「京都駅」下車,徒歩 5分.)
http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
3.主催:日本科学史学会 普及委員会および日本学術会議 科学と社会委員会・科学力増進分科会
後援:京都市教育委員会
4.話題提供講師:伊藤和行(京都大学) (関連著書:『星界の報告』講談社学術文庫、2017、『ガリレオ―望遠鏡が発見した宇宙』中公新書、2013)
5.テーマ:「ガリレオ -『科学者』 の誕生-」
ガリレオ・ ガリレイ( 1564 -1640 )は,ニュートンらと並んで近代科学の創始者して知られている.彼の落下法則の発見や望遠鏡による天体観測は,自然現象における数量的法則性の探求,実験や観測による確証といった近代科学方法を最初に提示したものみなさ れている.
一方,現在我々が科学者とよぶ人々が登場するのは19世紀のことだった.物理学や化学,生物学といった個別科学が成立し,大学において理学部が設置されたのは19世紀に入ってからであり,これらの事件は科学の制度化と総称される.この制度化の中で「科学者」という社会的な存在が登場したのであり,英語で「科学者」を意味する”scientist”という語が造られたのも1840年頃のことだった.その意味においては,17世紀に活躍したガリレオを「科学者」と呼ぶことは時代錯誤である.しかしガリレオは,哲学者とは異なる形態の知識を求めたのであり,彼の活動は新しい知識人の登場を示すものであった.彼の知的活動はのちの「科学者」の登場の先駆として捉えることはできないだろうか. 今回のサイエンスカフェでは,ガリレオの活動を,望遠鏡による天体観測を中心に,「科学者」という新しい知識人の登場という観点から検討したい.
◇ コーディネート: 兵藤友博(立命館大学)
◇ 司 会: 小長谷大介(龍谷大学)
6.参加費:無料
7.参加定員: 30~40名程度
【参加方法】事前申し込みでの受付となります.「氏名」及び「5月20日サイエンスカフェ参加希望」と書いたEメールを窓口(兵藤) hyodot@ba.ritsumei.ac.jp に、お手数ですが、ご送付ください(なお、氏名、アドレス情報は本企画以外には一切使用しません).