『科学史研究』第III期 第53巻 No.271 2014年7月号の刊行

『科学史研究』第3期第2号となる2014年7月号が刊行となりました。
会員の皆様には、『科学史通信』とともに、近々発送いたします。

目次

【特集】科学史技術史の現在・過去・未来(II) 127
科学史研究で巡り歩いた研究所・・・・・・伊東俊太郎(129-132)
展望 新時代の古代ギリシア・ローマ医学史研究・・・・・・今井正浩(133-138)
つくられた「科学史の一体性」―G.サートンと20世紀初頭フランスの知的文脈・・・・・・隠岐さや香(139-147)
技術史の研究における学会と学会誌―個別研究と現代技術・技術史の提起する課題の橋渡しを・・・・・・木本忠昭(149-153)
科学史への伝言・・・・・・高橋憲一(155-160)
現代科学史研究と史料探しの記・・・・・・古川 安(161-167)

【論文】
水産試験場・釣り具メーカー・釣り人による日本でのブルーギル(Lepomis macrochirus)の放流について 1960-1975年・・・・・・渡邊洋之(169-181)
清水勤二の科学技術教育改革と市立名古屋科学館の誕生―戦後日本の産学協同運動の視点から・・・・・・馬渕浩一(183-197)
軽水炉の日本への導入と米国の核不拡散政策1964-1968年:中国の核実験と日本の核保有阻止策としての原子力(アトムズフォーピース)・・・・・・山崎正勝(199-210)

【小特集】
レビュー・シンポジウム
ヒロ・ヒライ『医学人文主義と自然哲学』をめぐって(211-226)
坂本 邦暢「観念と実践を架橋する「テクストの解剖学」」212-214
金森 修「発生学の考古学」215-217
菊地原 洋平「ルネサンスにおける概念の連続と再生」 217-220
柴田 和宏「古代の闇、自然の光、そして第三の源泉」 220-223
ヒロ・ヒライ「各書評に応えて : 著作成立の舞台裏」 224-226
【資料】
池上俊三 「座談会「顕微鏡の今昔」―日本の顕微鏡製造会社の光学設計技術(1910-1936)」・・・・・・(227-230)

【シンポジウム】
日本科学史学会第60回年会記念シンポジウム(一般公開)
ボーアの原子構造論100周年記念シンポジウム
・・・・・・パネリスト: 亀淵 迪、今野宏之、西尾成子、司会: 小島智恵子(231-254)
小島 智恵子シンポジウム開催趣旨」 231-233
亀淵 迪「人間ボーア」 234-241
今野 宏之「Bohr原子論における量子論的・古典論的取り扱い」242-249
西尾 成子「ボーア13年理論の起源と彼の化学的関心」250-254

【紹介】(255-268)
金森修氏編著, 『合理性の考古学-フランスの科学思想史』, 東京大学出版会, 2012年, 540頁, ISBN:978-4130101233, 定価6,000円+税 (東 慎一郎)255-257アブラハム・パイス (西尾成子, 今野宏之, 山口雄二共訳), 『ニールス・ボーアの時代-物理学・哲学・国家(1)』, みすず書房, 2007年11月, xi+333頁, ISBN978-4-622-07337-6, 6,600円+税 / アブラハム・パイス (西尾成子, 今野宏之, 山口雄二共訳), 『ニールス・ボーアの時代-物理学・哲学・国家(2)』, みすず書房, 2012年2月, iv+373頁, ISBN978-4-622-07338-3, 7,600円+税 (小長谷 大介)257-260スティーヴン・ナドラー, 有木宏二訳, 『スピノザ-ある哲学者の人生』, 人文書館, 2012年3月, 630頁, ISBN9784903174266, 定価6,800円+税 (加藤 喜之)260-262ジョージ・ダイソン, 吉田三知世訳, 『チューリングの大聖堂-コンピュータの創造とデジタル世界の到来』, 早川書房, 2013年2月, 648頁, ISBN978-4-15-209359-2, 定価3,500円+税イブン・シーナー, 木下雄介訳, 『魂について-治癒の書 自然学第六篇』, 知泉書館, 2012年10月, xxxii+323+29頁, ISBN978-4-86285-141-3, 定価本体6,500円+税  (小村 優太)262-264広瀬信, 『イギリス技術者養成史の研究-技術者生成期から第2次世界大戦まで』, 風間書房, 2012年11月, 470頁, ISBN978-4-7599-1948-6, 12,000+税 (和田 正法)266-268

【編集後記】(269)
【投稿規定】(270)