日時: 2025年8月2日(土) 13:30~17:00
場所: 労働会館2階(入口に表示があります)
発表者、内容:
①西谷 正氏
タイトル:「坂田昌一記念史料室の設置経過、資料紹介」
坂田昌一は1942年から死去まで名古屋大学理学部物理教室教授として在職した。坂田の
死後、彼の科学研究や社会活動に関する資料を収集・保存することが企画され、その一つとして『物理学と方法』、『科学者と社会』が刊行された。坂田の教授室を坂田記念史料室とし、そこに残された資料及び前2著の刊行の際集まった資料とともに保存し科学史研究に資することにした。その後物理学教室にかかわる資料も収集・保存することになった。現在、坂田昌一、有山兼孝、早川幸男、大沢文雄にかかわる資料などが保存されている。
史料室の設置経過、史料室の現状及び若干の資料を紹介する。
②兵藤友博氏
タイトル:「近代から現代にかけての科学と産業の局面を考える―20世紀初期におけるアカデミズムとインダスティアリズム―」
まずイギリスにおけるアカデミズムの研究の一つ、ラザフォードによる原子の有核構造の発見には実験研究の積み重ねとともに科学者コミュニティの形成が要となっていること、次にアメリカの企業内研究所のインダスティアリズム、具体的にはGE研究所が類まれな科学者コミュニティを形成し、タングステン・フィラメントの白熱電球や高真空X線管を開発したことについて取り上げる。
前者はヨーロッパの旧大陸圏、後者は新大陸圏に位置するが、この時期を契機として科学・技術は前者から後者へのパワーシフトが起きているともいえる。このパワーシフトの内実、背景について検討し、上記に掲げたテーマについて考える。
地図:

労働会館 所在地 本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3 (TEL: 052-883-6974)
(説明)地図にあるように、金山駅から線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が2つに分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。
連絡先: 高山 進 TEL(携帯): 090-7432-9971