2019年6月22日(土) 14:00~16:00
(予約不要、入場無料、どなたでもご参加いただけます)
講師: 春日 あゆか 会員(広島大学)
演題:「大気汚染と技術の評価―19世紀イングランドを事例に」
会場:明治大学 駿河台キャンパス 「リバティタワー15階1155教室」 JR御茶ノ水駅から徒歩3分。 https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
19世紀のイングランドでは、蒸気機関の使用が拡大した結果、多くの工業都市で大気汚染が深刻化した。その解決策として期待されたのが主に完全燃焼を達成するとされた技術的対策だった。しかし、この解決策に関しては、煤煙対策と燃料削減の両面から有効なものであるとする立場と、費用・トラブルの発生などの面から非実用的だとする立場があった。評価が分かれた背景を論じ、環境・公害問題における対立の一事例として提示する。