<目次>
【論文】
日本学術振興会研究費と科学研究費交付金の分野別割合にみる戦時と戦後の連続性・・・・・・水沢光 379-396
【小特集】
・科学と震災をめぐる記録とアーカイブズ――2014年度日本科学史学会生物学史分科会・夏の学校から
小特集の主旨・・・・・・佐藤賢一 397-
科学史関連のアーカイブズに携わって――アーカイブズ学側から・・・・・・久保田明子 398-399
物理学史資料のアーカイブズ――研究資料の保存・管理の状況と課題・・・・・・高岩義信 400-403
国立科学博物館所蔵・長岡半太郎資料の概要とその再整理について・・・・・・有賀暢迪・沓名貴彦 403-404
西脇安文書とその整理状況・・・・・・山崎正勝・中尾麻伊香・永瀬ライマー桂子 405-407
災害歴史記録とローカル・ナレッジの形成・・・・・・佐藤賢一 407-409
震災をめぐる知識生産の在り方への期待・・・・・・標葉隆馬 410-411
【シンポジウム】
・新たな「放射線安全神話」~今、歴史から何を学ぶべきか?~――日本科学史学会第61回年会シンポジウム(一般公開)報告
シンポジウム開催趣旨説明および問題提起・・・・・・藤岡毅 413-416
実効線量は低線量被曝の影響を記述できるのか?・・・・・・山内知也 417-419
1950年代におけるソヴィエト科学者と“放射線の生体への影響”問題――A. V. レベジンスキー編『核兵器実験の危険性に関するソヴィエト科学者の意見』(アトムイズダート社、1959年)を中心に・・・・・・市川浩 420-422
広島の医師による「原爆症」の解釈――復興期のローカルな文脈から・・・・・・中尾麻伊香 422-425
原爆影響調査から福島県民健康管理調査へ――放射線被曝の歴史の観点から・・・・・・柿原泰 425-428
シンポジウム「新たな「放射線安全神話」~今、歴史から何を学ぶべきか?」コメント・・・・・・梶雅範 429-430
・19世紀ヨーロッパのポピュラー・サイエンス――日本科学史学会第61回年会シンポジウム報告
シンポジウム開催趣旨・・・・・・伊東剛史 431-432
時報技術の信頼性と公衆――19世紀のグリニッジ天文台を事例に・・・・・・石橋悠人 432-437
ロンドン動物園と科学知の演劇性――1836年のキリン・センセーション・・・・・・伊東剛史 437-442
19世紀後半フランクフルトにおける貝類学者とアソシエーショナルな科学・・・・・・櫻井文子 443-446
19世紀後半ロシアの出版メディアとポピュラー・サイエンス――帝政末期の通史を再考する手がかりとして・・・・・・巽由樹子 446-453
・近代国家と河川管理――日本科学史学会第61回年会シンポジウム報告
開催の趣旨・・・・・・中澤聡 455-456
防衛線から潜在的脅威へ――オランダ連邦共和国(1581-1775)におけるライン川改修の始まりとその変容・・・・・・中澤聡 456-459
18世紀パリ王立科学アカデミーと内陸航行システムとしての運河問題・・・・・・隠岐さや香 460-464
戦後日本における治水の制度化・・・・・・中村晋一郎 465-468
【アゴラ】
2014年地球惑星科学連合大会における科学論セッション・・・・・・矢島道子・山田俊弘・青木滋之 469-471
【科学史入門】
18世紀ヨーロッパの力学研究――学者たちの交流と論争・・・・・・有賀暢迪 473-479
ソ連の物理学とイデオロギー・・・・・・金山浩司 481-488
【書評・紹介】
Margaret Rossiter, Women Scientists in America: Forgoing a New World since 1972. Baltimore: Johns Hopkins University Press, 2012. (八木江里) 489-490
荒井保男『日本近代医学の黎明――横浜医療事始め』中央公論新社、2011年3月/田中智子『近代日本高等教育体制の黎明――交錯する地域と国とキリスト教界』思文閣出版、2012年3月(藤本大士) 490-493
瀬畑源『公文書をつかう』青弓社、2011年11月(中野弘喜) 493-495
ギュンター・ブットマン(中崎昌雄、角田玉青、日本ハーシェル協会共訳)『星を追い、光を愛して―19世紀科学界の巨人、ジョン・ハーシェル伝』産業図書、2009年3月(飯島亜衣) 495-498
金澤周作編『海のイギリス史―闘争と共生の世界史』昭和堂、2013年7月(雪村加世子) 498-499
セオドア・M・ポーター(藤垣裕子訳)『数値と客観性―科学と社会における信頼の獲得』みすず書房、2013年9月(上藤一郎) 499-500
Troels Kardel, Paul Maquet (eds.) Nicolaus Steno: Biography and Original Papers of a 17th Century Scientist, Springer, 2013. (安西なつめ) 500-502
長谷川まゆ帆『さしのべる手―近代産科医の誕生とその時代』岩波書店、2011年7月(佐伯英子) 502-503
アン・ジャネッタ(廣川和花・木曾明子訳)『種痘伝来――日本の〈開国〉と知の国際ネットワーク』岩波書店,2013年12月(香西豊子) 503-506
福士由紀『近代上海と公衆衛生―防疫の都市社会史』御茶の水書房、2010年12月(戸部健) 506-508
学会消息
2013年度 支部・分科会活動報告 509-514
編集後記 515
投稿規定 516