2024年10月26日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2024年度(第37期)「科学史学校」も引き続きZoom のオンライン開催となります。事前申込(無料)で、会員以外のどなたでも参加可能です。Google フォームから参加申込みをしていただくと、前々日にメールでZoom のミーティングID とパスコードが送られてきます。開催時間は午後2時~4時です。

◆2024年10月の科学史学校の参加申し込みリンクは以下となります。10月24日(木)正午12時までにお申し込みください。

https://forms.gle/6ngFXheA7dooozS66

2024年10月26日(土)午後2-4時
月澤美代子 会員
「『ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報―』とその後」
1890年8月、ロベルト・コッホは結核の新しい治療薬発見の示唆をした。11月、人体にも有効という論文が発表されると、ベルリンに世界中から結核患者が押し寄せた。世にいうツベルクリン騒動である。ベルリンから遠く離れた極東の島国、生まれたばかりの帝国日本は、この新薬の情報を、いつ、どのような手段で受け取り、どのように受け止めて対処したのか。当時、まだドイツ語論文に直接アクセスしにくかった日本の開業医、さらには一般民衆への情報の伝達・普及・切り分けに焦点をあてて分析した本書の内容のアウトラインと、その後の展開を紹介したい。