第26期(2013年度)科学史学校のスケジュール

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第26期(2013年度)科学史学校のスケジュール

今年度も科学史学校を偶数月に開催します。お知り合いの方にも宣伝していただけますようお願いします(上記の画像をクリックすると印刷用PDFが開きます)。
会場はすべて御茶ノ水にある日本大学理工学部の校舎ですが、12月からは建物が違う教室になっていますので、参加される場合にはご注意ください。
4月・6月・8月・10月の会場:日大理工学部1号館7階171教室
12月・2月の会場:日大理工学部5号館2階524教室
( http://www.cst.nihon-u.ac.jp/campus/google.html)
時間は14:00~16:00 (13:30開場)となっています。

2013年4月27日(土)
金山浩司(東京工業大学)「ソ連の物理学とイデオロギー」
20世紀最大の事件の一つともいえるソヴィエト連邦の成立・存続・崩壊は、同地域の、ひいては世界の政治・社会体制に影響しただけでなく、科学研究や自然に関連した思想に対しても少なからぬ影響を及ぼした。マルクス主義を公定イデオロギーとした同国において、科学とはいかにあるべきものと考えられたのだろうか。同国の、そして世界の科学者たちはこうした考えに対していかに対処したのだろうか。物理学の事例をとりあげて検討していく。

2013年6月22日(土)
有賀暢迪(立教大学)「18世紀ヨーロッパの力学研究―学者たちの交流、学者たちの論争」
「ニュートン力学」や「解析力学」として知られる古典力学の基本的内容は、主に18世紀のヨーロッパで作り上げられました。その過程で重要な役割を果たしたのが、ベルヌイ一族、オイラー、ダランベール、ラグランジュといった数学者たちです。ニュートンの『プリンキピア』(1687)からラグランジュの『解析力学』(1788)へと至る力学の展開を、特に彼らの人間関係に着目しつつ、わかりやすくご紹介します。

2013年8月24日(土)
栗原岳史(東京工業大学)「戦後アメリカの科学研究体制の確立~基礎研究と原子力研究における軍の巻き返し」
第二次世界大戦期の米国では軍と科学者が協力してレーダーや原子爆弾を開発する体制がつくられたが、終戦後、この体制は一旦解消されたかに見えた。しかし、軍が中心となって「巻き返し」を行ったことで、冷戦期の米国に特徴的な軍と科学者が協力して軍事研究を行う科学研究体制がつくられた。その過程を検討します。

2013年10月26日(土)
和泉ちえ(千葉大学)「古代ギリシアの学問論」
学問の対象として「自然」を据える学知の枠組は、古代ギリシア世界において、どのような文脈の中で生成し爾後の多様な展開を辿ったのか。その具体的内実を、文献学的論拠と共に再考し、今日我々が安易に「自然科学」の名の下に理解する学的営為の端緒の姿を、当時の地中海世界における文化交流、学問方法論諸潮流の相克、総合知のあり方との関連等々の観点を踏まえ、通説的理解の根底を洗い直すために必要な諸論点・論拠を提示する。

2013年12月7日
石橋悠人(京都大学)「経度の測定とイギリス帝国」
18世紀イギリスでは、経度測定法の開発が国家主導で進められた。その主たる舞台となったのが経度委員会と呼ばれる組織である。本講演では、航海術の革新について同委員会が担った多様な活動を検討し、それが19世紀のイギリス海軍における科学研究の実践に与えた影響を論じたい。

2014年2月22日(土)
山口まり(東京大学)「それって原子? 3つの顕微鏡のものがたり」
個々の原子の直接観察は、1955年電界イオン顕微鏡によって初めて可能になった。電子顕微鏡による原子の観察は、1970年、その開発から40年後によ うやく果たされた。1982年には走査型トンネル顕微鏡によって原子像が捉えられた。顕微鏡像にある一つ一つの点が個々の原子を映し出していると科学者間 で認められた経緯を3つの顕微鏡の歴史を通じて明らかにし、その比較を試みる。