2022年10月22日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2022年度(第35期) 「科学史学校」も、引き続きZoomのオンライン開催となります。前々日までの事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

◆10月の科学史学校の参加申し込みは以下となります。10月20日(木)午前10時までに送信してください。

https://forms.gle/ptjdaj3kjgvLoq776

2022年10月22日(土) 午後2-4時
菊池 好行 会員 (愛知県立大学)
「日本の科学、外国語学習と国際交流」
日本の科学が蘭学の一部として始まったことから明らかなように、日本科学史と外国語学習の歴史を切り離すことはできない。明治初期にお雇い外国人による講義、海外留学、外国語による論文執筆の必要性により重要度が一気に増大した科学者の外国語学習は、世紀転換期に日本が科学の国際会議に参入することによって新しい局面を迎えることとなる。本報告では日本の科学者と外国語学習との関係について20世紀初頭を中心に概説する。

10月5日 オンライン 板倉科学史・科学教育研究会のお知らせ

● オンライン 板倉科学史・科学教育研究会

第5回 平林浩さんの会
「仮説実験授業60周年,いまだ未来の科学教育(続)『ひと』とたのしい授業も含めて」

                              多久和俊明・渡辺規夫・加藤浩幸

10月15日(土)13:00~ 17:00頃
  講演とみなさんからの質問に答えていただきます。
ZOOMで実施します。

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2022年8月27日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2022年度(第35期) 「科学史学校」も、引き続きZoomのオンライン開催となります。前々日までの事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎8月の科学史学校の参加申し込みはこちら。
https://forms.gle/csKQYpLiqtzXfjRq5
8月25日(木)午前10時までに送信してください。

2022年8月27日(土) 午後2-4時

相馬 尚之 会員 (東京大学大学院)

「性の越境者たち―世紀転換期ドイツにおける性転換・両性具有の幻影」

20世紀初め、ドイツでは女性の権利や同性愛、異性装等を巡り既存の性規範が動揺していた。同時期にホルモン学者オイゲン・シュタイナッハは性転換の動物実験を行い、また生物学者エルンスト・ヘッケルは原始生物の雌雄同体から生物の本源的な両性具有を主張したことで、「自然科学的」に男女二元論に挑戦した。本講演では、世紀転換期ドイツにおける性言説から、ホルモン学・進化論・モダニズム文化の魔的な学際的邂逅を検討したい。

2022年6月25日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2022年度(第35期) 「科学史学校」も、引き続きZoomのオンライン開催となります。前々日までの事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎6月の科学史学校の参加申し込みはこちら。6月23日(木)10:00までに送信してください。https://forms.gle/6LbuQrmxT3esDH7x9

2022年6月25日(土)午後2-4時

法貴 遊 会員 (京都大学) 

「中世アラビア医学における眼病治療の実態とその理論的一貫性―カイロ・ゲニザ文書の観点から」 

アラビア医学に関する先行研究は、ギリシア語文献の翻訳過程、またはアラビア語文献独自の理論的展開を主な対象とした。だが、医学文献の主な記述対象は普遍的な学知であり、個別事例は記述から排除される傾向があったため、実践面の研究は進展していない。ここで、11~13世紀のカイロ・ゲニザ文書が例外的に個別事例を記録している点で注目されている。本報告では、カイロ・ゲニザの眼科学文書を分析して、中世カイロの眼科医がどのような論理に則って治療を実践したのかを論じる。 

2022年4月3日 科学史と科学教育の研究会のお知らせ

● 科学史と科学教育の研究会
自由闊達な情報交換・研究のオープンな研究組織をめざして
                                             多久和俊明

●4月の研究会(第1日曜開催)

4月3日(日)  8:50~1:00前まで

 ・資料は, 3日前の木曜日までに,添付送信してください。
 ・事前に申し込まれた資料にしたがって,発表と検討をしていきます。
 ・発表される方は,「何を」,「どこを」検討してほしいのかを明確にして下さい。

※  参加費 0円
※ 資料を募集します。資料のない方の参加も歓迎です。
※ ZOOMのやり方や使い方等については佐藤正助さんがやさしく教えてくれます。
※ 興味のある方は,佐藤正助さんsatomasasuke@iuhpst

●  また,情報交換や研究をさらに促進するために,この研究会の「談話会」を新しく実験的に試みています。次回は,

4月22日(金)夜7時~9時      参加希望の方は多久和 mxrhp118@yahoo.co.jp

● なお,姉妹版の「板倉科学史・科学教育研究会」を毎月第3土曜日11時~17時にZOOMでもやっていますので,こちらの方にもご参加願えればと思います。こちらの方は時間的な制約・進行等はゆるやかです。        参加希望の方は多久和 mxrhp118@yahoo.co.jp

2022年度(第35期) 科学史学校 講演一覧

2022年度(第35期) 「科学史学校」も、引き続きZoomのオンライン開催となります。前々日までの事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎4月の科学史学校の参加申し込みはこちら。4月21日(木)10:00までに送信してください。
https://forms.gle/G7oeQftc5k6VRVN89

2022年4月23日(土)   午後2-4時 

藤本 大士 会員(日本学術振興会特別研究員PD/京都大学大学院)

「近現代日本におけるアメリカ人医療宣教師の活動」

1859年のヘボン来日以降、アメリカのプロテスタント・ミッションは多くの医療宣教師を日本に送った。例えば、現在も存在する聖路加国際病院はアメリカ人医療宣教師によってつくられた。本報告では、拙著『医学とキリスト教—日本におけるアメリカ・プロテスタントの医療宣教』(法政大学出版局、2021年)をもとに、アメリカ人医療宣教師が近現代日本において、どのようにして医学とキリスト教を広めようとしたかを概観する。
著書リンク:https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-32606-6.html

2022年6月25日(土)午後2-4時

法貴 遊 会員 (京都大学) 

「中世アラビア医学における眼病治療の実態とその理論的一貫性―カイロ・ゲニザ文書の観点から」 

アラビア医学に関する先行研究は、ギリシア語文献の翻訳過程、またはアラビア語文献独自の理論的展開を主な対象とした。だが、医学文献の主な記述対象は普遍的な学知であり、個別事例は記述から排除される傾向があったため、実践面の研究は進展していない。ここで、11~13世紀のカイロ・ゲニザ文書が例外的に個別事例を記録している点で注目されている。本報告では、カイロ・ゲニザの眼科学文書を分析して、中世カイロの眼科医がどのような論理に則って治療を実践したのかを論じる。 

2022年8月27日(土)午後2-4時

相馬 尚之 会員 (東京大学大学院) 

「性の越境者たち―世紀転換期ドイツにおける性転換・両性具有の幻影」 

20世紀初め、ドイツでは女性の権利や同性愛、異性装等を巡り既存の性規範が動揺していた。同時期にホルモン学者オイゲン・シュタイナッハは性転換の動物実験を行い、また生物学者エルンスト・ヘッケルは原始生物の雌雄同体から生物の本源的な両性具有を主張したことで、「自然科学的」に男女二元論に挑戦した。本講演では、世紀転換期ドイツにおける性言説から、ホルモン学・進化論・モダニズム文化の魔的な学際的邂逅を検討したい。 

2022年10月22日(土) 午後2-4時

菊池 好行 会員 (愛知県立大学) 

「日本の科学、外国語学習と国際交流」  

日本の科学が蘭学の一部として始まったことから明らかなように、日本科学史と外国語学習の歴史を切り離すことはできない。明治初期にお雇い外国人による講義、海外留学、外国語による論文執筆の必要性により重要度が一気に増大した科学者の外国語学習は、世紀転換期に日本が科学の国際会議に参入することによって新しい局面を迎えることとなる。本報告では日本の科学者と外国語学習との関係について20世紀初頭を中心に概説する。

2022年12月3日(土) 午後2-4時

山崎 正勝 会員 (東京工業大学 名誉教授) 

「原子爆弾の登場と戦争放棄・廃棄論」 

1954年のビキニ事件を受けた「ラッセル・アインシュタイン宣言」は、核兵器の廃絶とともに戦争の廃絶と放棄を主張した。1945年に原子爆弾の被害を見た仁科芳雄は、同宣言と同じ内容を翌年の『改造』の記事で述べたことが知られている。しかし、東久邇稔彦、石橋湛山、石原莞爾、幣原喜重郎も同様の発言を行い、憲法公布の日に吉田内閣が発行した、『新憲法の解説』にも、同様の趣旨が記されていたことを示したい。 

2023年2月25日(土) 午後2-4時

中澤 聡 会員 (東邦大学) 

「「健全なる河川」と側方分水をめぐる近世オランダ治水」 

現代日本の治水政策は、洪水を封じ込める従来型の治水と、氾濫を許容する治水の間で揺れ動いている。実は一見これとアナロジカルな論点をめぐる議論が近世オランダで行われており、それには当時の著名な科学者も関わっていた。今回の発表では、様々な委員会や治水団体による果てしのない論争を、「健全なる河川」という理念と「側方分水」、すなわち洪水流を一時的に本来の河道からそらす方策との対立に注目して分析する。

2022年4月23日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2022年度(第35期) 「科学史学校」も、引き続きZoomのオンライン開催となります。前々日までの事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールでZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎4月の科学史学校の参加申し込みはこちら。4月21日(木)10:00までに送信してください。
https://forms.gle/G7oeQftc5k6VRVN89

2022年4月23日(土)   午後2-4時 

藤本 大士 会員(日本学術振興会特別研究員PD/京都大学大学院)

「近現代日本におけるアメリカ人医療宣教師の活動」

1859年のヘボン来日以降、アメリカのプロテスタント・ミッションは多くの医療宣教師を日本に送った。例えば、現在も存在する聖路加国際病院はアメリカ人医療宣教師によってつくられた。本報告では、拙著『医学とキリスト教—日本におけるアメリカ・プロテスタントの医療宣教』(法政大学出版局、2021年)をもとに、アメリカ人医療宣教師が近現代日本において、どのようにして医学とキリスト教を広めようとしたかを概観する。
著書リンク:https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-32606-6.html

科学史と教育の研究会 2022年2月6日の報告

●2月6日(日)の研究会の発表の報告          

・兼子美奈子 「酸のもとは酸素なのか?」
・柳沢克央    「『科学的とはどういうことか』の今日的な読解の試み」 
・橋本五郎  「柄谷行人さんの思想  交換様式論について」
・多久和俊明 「「たのしい授業」の思想について③ 大正・昭和の先覚者」  
・佐藤正助  「「コモニズム」からの<バックキャスト>」
・進士多佳子 「インフォグラフィックスに関すること」
・渡辺規夫  「『仮説実験授業はどうつくられたのか』の「前書き」について」

 今月は7人の方の発表がありました。お互いにとても活発な話し合いができたと思います。専門家,市民,アマチュアの立場から意見が出され,新しい研究や交流等のとてもよいきっかけになっています。参加いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。

  また,一人ひとりが伝えたいことがたくさんあることがわかり,情報交換や研究をさらに促進するために,この研究会の「談話会」を新しく実験的に試みることになりました。
2月23日(水)夜7時~9時     参加希望の方は多久和俊明 mxrhp118@yahoo.co.jp

 なお,姉妹版の「板倉科学史・科学教育研究会」を毎月第3土曜日にZOOMでもやっていますので,こちらの方にもご参加願えればと思います。こちらの方は時間的な制約・進行等はゆるやかです。

参加者 16名

2022年2月26日(土)午後2-4時「科学史学校」のご案内

2021年度(第34期) 「科学史学校」は、すべてZoomのオンライン開催となります。事前申込(無料)で、会員以外のどなたでもご参加いただけます。以下のGoogleフォームから参加申し込みをしていただくと、メールで前々日に、ZoomのミーティングIDとパスコードが送られてきます。

⭐︎2月の科学史学校の参加申し込みはこちら

https://docs.google.com/forms/d/1IvRauQ8tKBqjwQVVMPPi_8LbxRoqvjHrvlSCucEiK_0/edit

2022年2月26日(土)   午後2-4時 坂井めぐみ 会員(立命館大学)

「脊髄損傷医療と戦争:日清戦争から第二次世界大戦まで」

脊髄損傷は不治の外傷である。初期治療と療養が脊髄損傷者を生かしてきた。歴史を遡ると、脊髄損傷医療は戦争と密接に結びついていることがわかる。わが国で脊髄損傷者は、日清戦争で負傷した「脊髄銃創」として陸軍省の報告書に初めて登場した。その後、陸軍病院および傷痍軍人療養所において脊髄損傷医療が形作られていく。本報告では、整形外科学の黎明期と整形外科医、軍陣医療と整形外科の関係に注目し、脊髄損傷医療の基礎がどのように確立されたのかを検討する。